連載小説

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リバーポートソング 第七話 都心では何もかもがディズニー・ランド方式だ。本当に欲しいものは並ばなければ手に入らない。

【第六話はこちら】 【あらすじと今までのお話一覧】  端的に言ってその日の練習は冴えないものだった。エーテルワイズの曲と僕たちのギタープレイは噛み合わず、なんだかちぐはぐだったし、※①高岸の新曲をスタジオでじっくりアレンジしてみるも、しっく...
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リバーポートソング 第六話 オーバーサイズのTシャツやパンツ、CARHARTTのニット帽、Timberlandの靴

【第五話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】  何にもしないという事がこれ程までに辛い事だとはその時まで考えたことも無かった。看板持ちのバイトはただ座って看板をひたすら支え続けるだけだ。他にやる事も無いしやってもいけない。 僕が担当...
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リバーポートソング 第五話 「ではそろそろ出発します、よろしくお願いします」と無駄に大きな声でリーダー格が営業マンに言って、僕たちは看板とパイプ椅子を持ってぞろぞろと来た道を戻り始めた。

【第四話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】  高岸は律儀にも石崎さんのバンド名候補をメモし始めたので、石田さんが慌てて止めていた。石崎さんも「すまん何も思いつかなかった…」といって頭を下げた。気を取り直して石田さんが高岸のメモ帳を...
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リバーポートソング 第四話 石田さんはそれを読むと吹き出して「まじめにやれ」と笑いながら石崎さんに軽くチョップした。

【第三話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】  打ち上げが終わったのは九時半ごろで、外は雨だった。僕らは間抜けな事に傘を持ってきていなかった。エーテルワイズには機材車があってそれはギタリストのコネによるものらしかった。彼は僕らも送っ...
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リバーポートソング 第三話 僕たちは可能な限りその四文字を頭から追い出して生活していた。

第二話はここから 【あらすじと今までのお話一覧】  ライブは休日のお昼のイベントで、対バン形式で僕らの他に五バンドが参加することになっていた。持ち時間は一バンド三十分位。MC含めて大体五、六曲できる計算だ。ということで今形になっている曲は十...
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リバーポートソング 第二話 僕はかなり熱に浮かされていて、将来の希望や展望、アイデアでいっぱいだった。しかしいざ日常に戻ってみると、夢想だけでそれを実現するための行動を何一つとろうとしなかった。

【第一話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】  雪の日の出会いから僕は自然と柳のうちに遊びに行くようになった。僕は出会ったその日から柳とバンドを組みたいと強く思っていたが中々言い出せないでいた。 理由は二つある。実はその出会いの日に...
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音楽連載小説『リバーポートソング』第一話 W3は柳のバンドだった。少なくとも僕にとってはずっとそうだった。

W3(ワンダースリー)は手塚治虫の漫画から取った。スリーピースだったし、柳の本棚にあったから。けれど、人から聞かれたときはWinslow Homer、Winsor Mccay、William Shakespeare、三人の頭文字からとったと...
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