連載小説

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リバーポートソング 第十四話 都心では何もかもがディズニー・ランド方式だ。本当に欲しいものは並ばなければ手に入らない。

【第十三話はこちら】 【あらすじと今までのお話一覧】 都会のファミレスで衝撃を受けるのは、実に様々な人がそこには集まってくるということだ。そして皆実に堂々と話をする。時には詐欺グループの連中すらいて、堂々と法に触れる話をする。...
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リバーポートソング 第十三話「どうやら場所を変える必要がありそうだね」と石崎さんがにやにやしながら言った。まるでこの一連の流れが自分の手柄であるかのように。そしてそれは事実そうだった。

【第十二話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】 端的に言ってその日の練習は冴えないものだった。エーテルワイズの曲と僕たちのギタープレイは噛み合わず、なんだかちぐはぐだったし、※①高岸の新曲をスタジオでじっくりアレンジし...
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リバーポートソング 第十二話 オーバーサイズのTシャツやパンツ、CARHARTTのニット帽、Timberlandの靴

【第十一話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】 高良くんから※①曲目が送られてきたのは結局次の日の朝だった。 昨日はお疲れ。曲目おくるねー。 「人間発電所」Buddha Brand「証言」Lamp Eye...
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リバーポートソング 第十一話 僕はビートルズのアルバムを『プリーズ・プリーズ・ミー』から『レット・イット・ビー』まで全部脳内再生したら時間が潰れないだろうか、と考えた。

【第十話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】 何にもしないという事がこれ程までに辛い事だとはその時まで考えたことも無かった。看板持ちのバイトはただ座って看板をひたすら支え続けるだけだ。他にやる事も無いしやってもいけない...
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リバーポートソング 第十話 「ではそろそろ出発します、よろしくお願いします」と無駄に大きな声でリーダー格が営業マンに言って、僕たちは看板とパイプ椅子を持ってぞろぞろと来た道を戻り始めた。

【第九話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】  その日の現場である横浜線の駅には朝9時集合だった。今はコンプライアンスの関係などでそうではないと思うのだが(そう、信じたい)、モデルルームの看板持ちのバイトは、どんなに暑...
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リバーポートソング 第九話 何かを一つ選ばなくてはならない場面で、ひとつだけフォーマットが違うものがあると、それがアリかナシかを議論してもらえるから有利である

【第八話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】 高岸は律儀にも石崎さんのバンド名候補をメモし始めたので、石田さんが慌てて止めていた。石崎さんも「すまん何も思いつかなかった…」といって頭を下げた。気を取り直して石田さんが高...
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リバーポートソング 第八話 石田さんはそれを読むと吹き出して「まじめにやれ」と笑いながら石崎さんに軽くチョップした。

【第七話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】 スタジオで1番最初にセッティングが終わるのが多分ドラマーだ。自前の※①ドラムセット持参なら1番時間がかかるが、大抵はペダルとスネアドラムとスティックしか持ち込まない人が多い...
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リバーポートソング 第七話 「お前はミュージシャンに似てる店主がいる店をオレに紹介するのが趣味なのか」と言って僕は笑った。

【第六話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】 打ち上げが終わったのは9時半ごろで、外は雨だった。僕らは間抜けな事に傘を持ってきていなかった。エーテルワイズには機材車があってそれはギタリストのコネによるものらしかった。彼...
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リバーポートソング 第六話 僕たちは可能な限りその四文字を頭から追い出して生活していた。

【第五話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】 終わった瞬間に僕らは顔を見合わせた。「結構良かったよな」「うん、良かった。特に最後な」「けどギターソロ長すぎたな」というようなことを僕らは表情で語っていたと思う。客席の暖か...
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音楽連載小説 第五話「僕たちの出番は最初から2番目という、一番どうでもいいポジションだった」

第四話はここから 【あらすじと今までのお話一覧】 ライブは休日のお昼のイベントで、対バン形式で僕らの他に5バンドが参加することになっていた。持ち時間は1バンド30分位。MC含めて大体5、6曲できる計算だ。ということで今形になっ...
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