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リバーポートソング第三部第七話 僕が期待していたのは自分が惨めに感じないギリギリのライン、「そこそこいいバンドだけどまあ普段聴きたいとは思わない」というレベルの演奏だった。

【第三部 第六話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】 ライブから二、三日後に加瀬くんは柳に脱退を伝えた。僕にも遅れてメールで連絡がきた。南さんのことは全く書いておらず、捻挫のせいで活動に支障がでること、自分は僕らと演奏するには技術不...
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リバーポートソング第三部 第五話 当時僕はそれを全て「才能」のせいにしていた。

【第三部 第四話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】  僕らW3の初ライブを期待していた人なんて一人もいないだろう。僕たちは当然無名だったし、宣伝もしなかったし、知り合いすら呼ばなかった。今みたいにTwitterやInstragra...
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リバーポートソング第三部 第四話 音楽は続けてもバンドは辞めるという選択肢もあったかもしれない。一応ヒップホップや電子音楽の扉も開いてはいた。ただ、そこに一歩進むには僕はバンドミュージックにもうどっぷりとつかり過ぎていた。

【第三部 第三話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】  柳がStraySheepsを辞めるのは簡単じゃなさそうだったが、高岸の方でも何かを感じて準備があったのかもしれない、それともStraySheepsに入りたいってドラマーなら結構...
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リバーポートソング第三部 第三話 現在のメンバーでの演奏が打ちのめされるぐらいマジカルなものだったら音楽を愛するものとして、それを邪魔するような行動を取るまいとは思っていた。

【第三部 第二話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】  先のキャンプで作曲に対して自信が湧いてきたので何曲か作ろうとしてみたが、肝心の歌詞が出てこないため、なかなか曲作りは進まなかった。が、バンドを組みたいという思いはますます強くな...
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リバーポートソング第三部 第二話 いままでギターと格闘して「なにもできない、なにもできない」と悩み、仮にメロディが思い浮かんでも歌詞が思い浮かばないという苦労が嘘のように、それからは歌詞があれば曲が作れるようになった。

【第三部 第一話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】  石崎さんの祖父母への挨拶を済ませると、家の裏手の物置に行く。そこからキャンプ道具がぞろぞろと出てきたので、キャンプ好きのおじいちゃんおばあちゃんなのかと思ったが、どうやら石崎さ...
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リバーポートソング第三部 第一話 それは僕の心をほんの少し癒してくれるが、同時にかなりキツく痛めつけてくる。

【第二部 第十三話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】 月報を書き終わるとすでに十時をまわっていた。のろのろと会社の戸締りをして、真夜中の冷ややかで、うす汚れた東京の空気を軽くすいこんで駅へ歩き出した。今年ももう終わろうとしている。...
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リバーポートソング第二部 第六話 僕たちは広い公園や河川敷に行き、寝転がって音楽を聴いたり、空をずっと眺めたり、くっつきあってゴロゴロ転げてお互いの心臓の鼓動を聞きあったりした。

【第二部 第五話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】  何が起きたのか分からず暫く駅のホームで起きたことを頭の中で反芻しながら立ち尽くしていた。僕たちの間に、少なくともその時まで恋の煌めきのようなものは多分なかったと思う。それは完全...
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リバーポートソング第二部 第五話 九月だったが、まだ暑く日差しの強い日で、ホーム横の木々の緑が五月のように色濃く見えた。

【第二部 第四話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】 「バンドはやったことないけど、ギターは趣味でやってる。佐々木のベースと合わせたことぐらいはあるよ」部屋の隅のスタンドに立てかけられたギターをじっと見ていたら杉元が言った。佐々木君...
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リバーポートソング第二部 第四話 本当はそんな話をするつもりはなかったが、店の照明の暗さが何故かそういう気分にさせていた。

【第二部 第三話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】  最初は前に小木戸とやった時の曲をまたこのメンバーのアレンジでやろうという話だったが、錦はまた何曲か書き溜めており、それもやりたいとの事だった。という事で錦が家で弾き語りしたもの...
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リバーポートソング 第二部 第三話 ガンガン鳴っているはずの音楽がふっと聴こえなくなる感覚があった。彼女の目は心なしか少しうるんでいるようにも見えた。

【第二部 第二話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】  下北沢での中古盤あさりは大した収穫がなかった。前回もそうで、東京中のサブカル好きの若者が集る街だから、良いものが入ってもすぐに売れてしまうのかもしれない。渋谷についたころにはも...
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