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『邦楽アルバムベスト100』を作ってみて。

タイトル通り僕が2019年に発表した『邦楽アルバムベスト100』という企画記事について今回語っていきたいと思います。

えーとですね。実は今(2020年8月)Twitterで、30枚選んでランクをつけてもらって、その集計で「みんなで選ぶ邦楽アルバムベスト100」を作ろうと思ってまして。絶賛集計作業中なんです。

まぁ「こんな文章書く暇あったらさっさと作業を完了させろよ」って言われちゃうかもしれないですけど、まじで集計作業きついんすよ。最初応募来ても30人ぐらいだろうと思ってたんですけど、200人ぐらいきちゃって…。6000行以上のデータがあってその中での表記の揺らぎだとか、ルールから外れたアルバムは無いかとか色々チェックしてから集計にかけなきゃいかんので…。そんなわけで息抜きとしても機能してますので書かせてください。

そもそもこの文章自体、2019年に自分がやったランキング企画が終わったらすぐ書こうとおもってたんですよ。しかしですね、結構な労力使ったんで簡単に言うと燃え尽きちゃったんすよね。もうこのランキングのことは考えたくねーぞと。そんなわけで言いたい事は沢山あったんですけど放置してました。しかし今回新しい企画をやるにあたって前に自分一人だけで作ったランキングに対する想いとかがなんか上書きされそうだなと。それは嫌というか勿体ないなーと思ったのでこんなタイミングでやる事にしました。

完成したベスト100を眺めてみて

終わったらもっと満足するかと思ったんですけどそうでも無いですね。当たり前だけど自分が知ってて何度も聴いたアルバムばっかりだから新鮮味が無い。そういう意味では面白くなかった。面白かったのはそのラインナップより順位ですね。

1位のアルバムとか当初1位とは全然思ってなかったんです。最初は20位ぐらいに配置してて、聴いてるうちにこれはすごいアルバムだなと。最初仮で『風街ろまん』1位にしてましたしね。結局そこから風街も結構動いちゃったし。たまの『さんだる』なんかも最初は入れるか入れないか迷ってたぐらいで98位ぐらいだったんです。しかし聴き直してみたら、これはとんでもないアルバムだなと思い直してかなり上位に来てしまった。自分の中での価値判断というか「こういうアルバムが好き」とか、評価が高いとかはっきりしたのでそれはやってよかったなと思いました。

入れずに後悔しているアルバム、なんでこれが入ってないのかという言い訳。

今回、自分の中で消化しきれなかったアルバムは結構排除しちゃってて、例えばフィッシュマンズが一枚も入ってないんですよ。

フィッシュマンズ。ずっとそれなりに聴いてきてはいるものの自分の中で全然消化出来てなかったんですね。この機会に本格的に聴き直したんですけど全然順位づけがわからなくなっちゃったて。それでも無理やり50位ぐらいに入れようかとも思ったんですけどあまり誠実なやり方ではないのでやめました。良さがわからないとかではなくて、位置付けが本当に分からなかったんですね。ゆらゆら帝国の『空洞です』も同じような理由で入ってません。

それから一応ランキング作成にあたってこれは外せない所謂「名盤」アルバムで聴いてなかったものを聴く、という試みもやってて、例えばRCサクセションあんまり真面目に聴いてこなかったんで聴いてみました。けれど日が浅いせいか消化しきれずにランキングに入らなかった物が結構多かったです。

他にもブルーハーツの1stとかシュガー・ベイブの『SONGS』とか『ジャックスの世界』とか入ってないぞ、とか色々あると思うんですけど一応聴いてはいます。ベスト盤の方が好きだったり、一、二曲は好きだけど他はそうでもなかったりと言う理由で入ってないです…。

アルバムランキングの限界

完成する前は「これが僕が邦楽に対して抱えてる想いの全てが入ったランキングができる」と固く信じてたんですけど全然違いましたね。

今やってる集計用に僕もまた30枚選んだんですけど、上のツイートで言っている通り、アルバム単位で好きなアーティストと曲単位で好きなアーティスト、結構違ってくるんですね。ランキングはあくまでアルバム単体の評価だから、僕の全てを包括するような物は出来ませんでした。ベストアルバムも混みでOKだったらまた違ったかもしれません。

アルバムランキングベスト100の作り方

最後に今回どうやってランキング作ったかをシェアしておきます。自分でもやりたい人がいるかもしれないんでその参考にもなるかなと。

①とりあえず思いついたものをエクセルなどの表計算ソフトに書き出して、適当に順位つけて並べる。

別に紙に書くでもいいんですけど入れ替えとか、カウントとかめちゃくちゃ面倒だと思うんでコンピューターにやらせましょう。この段階だと意外と100枚出てこないです。単に忘れてるものとかもあるしね。この作業自体は2、3日で終わりました。

②気になってるもの、まだ聴いてないけどこれは聴いといた方がいいんじゃないかと言うリストを作る

①で100枚スッと出てきたらこれはやらなくてもいいかもしれません。一応やるからには徹底的に。ということで前述したように所謂「名盤」「定番」で聴いたことないもので思いつくものはこのリストに入れました。結局聴けなかったものもありますが。

③アルバムを1枚1枚聴き直して順位付けをしていく。②でリストアップしたものも並行して聴き、良かったものはランキングの評価対象にして改めて聴き直す。

この工程はオススメしないです。①で何となく順位付けてやめといた方がいいのかもしれません。非常にキツかったです笑。1枚のアルバムを最初から最後まできっちり聴いて1枚1枚評価していくわけですから、単純に1枚平均50分だとして百枚で5000分。時間にすると約83時間は最低でもかかったことになります。更に聴いたのは100枚ではきかないし、中には何度も聴いたものもあります。コツは最初に表計算ソフトでアルバム一覧に色付けしておいて、聴き終わったものから色付けを解除していく事です。そうすると評価し終わったものとそうでないものが一目瞭然なんで。

この作業を繰り返して全部評価し終わった。未聴だったものも一応納得できるぐらいの分量まで聴いたら完成です。①から③の完成まで5ヶ月ぐらいかかりました

更にこの後順位付けしたものをTwitterで随時発表していきました。それからこのブログ用にアルバムを聴き直してそれぞれにレビューをつけてます。この作業も相当しんどかったです。全部で10万字ぐらいのレビューになったので。そのうちこのレビューを叩き台にして、それぞれのもっと詳しいアルバムレビューを書くつもりです。

まとめ

という事でざっくりと振り返ってみました。要は相当な労力をかけて作ったランキングという事です笑。ですので終わってみたらあっけないとは思ったけれども、結構自分の中では満足だし、皆さんにもお時間あればじっくりと読んでいただき、ディスクガイドの一つとして参考にしていただければと思ってます。

邦楽アルバムベスト100
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