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夏に聴きたい邦楽名盤アルバム厳選5枚、ドライブにも最適。

夏が近づいてきましたね。

ということで、

ドライブ、海、街、様々なシーンで夏のBGMとして重宝しそうな、

持っていて後悔しない夏全開のアルバムをセレクトしてご紹介したいと思います。

今回は邦楽編です。




1. 夏を彩る永遠の名盤

まず最初にご紹介したいのは大滝詠一『A Long Vacation』

通称ロンバケ。

夏のアルバムっていうと真っ先にコレを思い浮かべた方も多いのではないでしょうか?

邦楽アルバムランキング上位常連で、何度も再発されても売上が落ちない一枚でもあります。

リリースは1981年。当時は珍しかったミリオンセラーを叩き出しました。

印象的なジャケットデザインはイラストレーターの永井博

その内容はといえば、

「BREEZEが心の中を通り抜ける」

というアルバムの帯のキャッチコピー通りのさわやかな楽曲をふんだん収めています。

なかでも夏らしさ、リゾートの雰囲気を存分に味わえるのは3曲目「カナリア諸島にて」

薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて

海に向いたテラスでペンだけ滑らす。

完璧な歌いだしと歌詞ですね。

作詞は大滝さんがソロデビュー前に組んでいたバンド、はっぴいえんどでも一緒だった松本隆

このアルバムでは作曲大滝詠一で作詞松本隆で全面的にタッグを組んでいます。

また、「夏」のアルバムである以前に大滝さんが理想とする1950年代のアメリカンポップスのエッセンスをふんだんに注入した、ある種コンセプトアルバムでもあります。

とくに「恋するカレン」は歌詞の内容のアメリカっぽさも含めて、アレンジ、メロディ共にまさにど真ん中の王道アメリカンポップといえますね。

実は最後に一曲、冬の曲、「さらばシベリア鉄道」が入っているのもユーモラスでいいですよね。

残念ながら2019年6月現在、このアルバムはApple MusicやSpoifyなどのサブスクリプションサービスでは解禁されていませんので、音源が紹介できないのが非常に残念ですが、全曲名曲ですので是非!

2. 「夏男」と言われた超有名アーティストの代表作

『A Long Vacation』と双璧をなす夏アルバムとしてだれもが連想するのが 山下達郎の『For You』 ではないでしょうか。

最近ではJapanese CITY POPとして海外での人気もうなぎのぼりです。

こちらも「ロンバケ」同様アルバムジャケットも秀逸で、デザインは鈴木英人

一曲目の「SPARKLE」のイントロからググッともう夏に引き込まれます。

オープンカーで海岸を走りながら聴いたら気持ちいいでしょうねー。

本作で「SPARKLE」と並んで人気なのが「LOVELAND, ISLAND」

こちらも夏を盛り上げてくれるアップテンポのファンキーなポップナンバー。

これもドライブで聴いたら最高でしょうね。

素晴らしいのは著名なこの二曲だけではありません。

2曲目「MUSIC BOOK」

まるで夏の土曜の昼下がりのような落ち着いた爽やかさをたたえたナンバー。

喫茶店で熱い外の景色を眺めながら、冷たい飲み物を飲んでいる気分にさせてくれるような曲ですね。

本作が優れているのは、楽曲がポップで親しみやすいメロディをたたえているだけでなく、自然に体が動き出すような踊れるリズムを有しているところにあると思います。

なので聴いているだけでウキウキしてくるんですね。

そんな傾向が特に顕著なのは9曲目「LOVE TALKIN’ (Honey It’s You)」

聴きながら一緒に体を動かしてハンドクラップしたくなるナンバーですね。

メロディ、そして達郎さんの卓越した歌とギター、バックの演奏、ジャケット、歌詞。

すべてが有機的にからまって極上の夏を演出してくれています。

今回の特集の中でも、筆者が一番「夏アルバム」として好きなアルバムで、極端な話夏の気分を味わいたいがために、冬に聴いたりしています。

もってて全く損しないアルバムだと思います。

3. あの有名バンドのギタリスト初ソロ作

真島昌利『夏のぬけがら』

ちょっと毛色を変えて、こんな夏の名盤を。

真島昌利、マーシーは言わずと知れた元ブルーハーツハイロウズ、そして現クロマニヨンズのギタリスト。

ギタリストとしてだけでなく、ソングライターとして、上記のバンドの楽曲を支えてきました。

また、ブルーハーツでは何曲かでメインボーカルもやっています。

そんなわけで当然ソロ作も充実しているんですね。

そんなマーシーのソロデビューアルバムがこちら『夏のぬけがら』(1989年発表)。

今まで紹介してきた二枚がちょっとリゾートや非日常の開放感を感じさせる夏アルバムなのに対して、『夏のぬけがら』はあくまで我々の日常に根ざした夏アルバムです。

ブルーハーツがシンプルなパンクバンドらしいサウンドを聴かせていたので、ソロもそれに近いサウンドではないかと思いそうですが、実際はピアノやクラシックギターのサウンドを多用して、リズムもゆったりとした曲が多めになっています。

やはりオススメの曲は表題曲「夏のぬけがら」

当サイトでもすでに詳しくとりあげました。

成長期にある少年たちのひと夏を描写した楽曲で、郷愁をさそわれますね。

賑やかなレゲエ風のアレンジの「地球の一番はげた場所」も騒々しくて暑苦しい夏を感じさせる楽しい一曲。

こちらは70年代に活躍したフォークシンガー、友部正人さんのカバー曲です。また夏の夕暮れを想起させるゆったりとした黄昏た曲も多いです。

「花小金井ブレイクダウン」「カローラに乗って」「夕暮れ多摩川」というアルバムの後半の流れがそれにあたります。

他にもまだまだ語らずにいられない名曲「さよならビリー・ザ・キッド」「アンダルシアに憧れて」などもありますし、本作についてはまた機会を設けて語りたいと思っています。

夏の昼下がりや、夕方などの日常的な場面で聴きたいアルバムです。

4. 隠れた夏の名盤

高中正義『SEYCHELLES』

筆者がイチオシしたい隠れ夏アルバムがこちら。

日本を代表するギタリストの一人、高中正義のソロデビューアルバム『SEYCHELLES』。

このアルバムはすでに当サイトで一枚まるっと詳しく紹介していますが、改めてここでプッシュさせていただきます。

とにかく1曲目から4曲目まで(レコードでいうとA面)が夏全開の素晴らしいリゾートサウンドなんですね。

タイトルの『SEYCHELLES』というのはセイシェル諸島というアフリカ大陸の東、インド洋に浮かぶ島々からきているのですが、まさにそんなトロピカルな雰囲気が満載なんです。

日本にいながらにして南国リゾート気分を楽しめます。

1曲目「OH! TENGO SUERTE」はセイシェル諸島への旅立ちを示唆するようなイントロ的小曲。

2曲目の「トーキョー・レギー」はそんな旅立ちの予感に胸をときめかせる曲。

それで3、4曲目はいよいろセイシェル諸島に上陸っていうインストナンバーになっているのです。

3曲目の「蜃気楼の島へ」は、南国の浜辺で夢見心地、そんなゆったりとした曲。

4曲目「憧れのセーシェル諸島」は本作のハイライト。キラキラした夢のような南国気分が味わえる名曲の名演ですね。

アルバムの後半、レコードでいうとB面ですね。

あんまり夏っぽくないのですが、是非前半だけでもチェックしてもらいたいですね。

もちろん後半も夏らしさはあまりありませんが、内容的には素晴らしいので、前半部が気に入ったらぜひとも後半も聴き込んでいただきたいです。

CD/高中正義/SEYCHELLES (SHM-CD)/UPCY-6709

5. 国民的バンド初のオールタイムベスト盤

サザンオールスターズ『海のYeah!』

最後は思いっきりメジャーなチョイスで行きましょう。

サザンオールスターズが1998年に発表した初のオールタイムベストアルバム『海のYeah!』です。

それまでサザンは『バラッド』と言うバラードだけを集めたベストアルバムを出してきてはいましたが、それまでのキャリアを包括するようなALL TIME BESTは出してきませんでした。

そんななか満を持して発表された包括的なベストが本作なんですね。

さて、本作はタイトルこそ夏関係ですが基本的にただのダジャレ(海の家)で、夏に特化したベストというわけでも無いんです。

けれどもやはりサザンのヒット曲自体に夏に関係した曲が多く、夏に聴くのにぴったりなんですよね。

ほぼ時系列順に並んでおり、サザンのデビューから1998年当時までの軌跡がたどれます。

2枚組の大ボリュームで、どちらもいいのですが、筆者が特にオススメしたいのが1枚目。

デビュー作の『熱い胸騒ぎ』から9枚目のアルバム『Southern All Stars』(の一部)までの代表曲を網羅した内容になってます。

サザンでも一番人気と知名度がある「勝手にシンドバッド」「いとしのエリー」が1曲目、2曲目になっていて、そこからアルバムが幕を開けるのがもう強力ですよね。

前者は夏の喧噪を体現したようなサマーチューンで後者はもっとも聴かれている邦楽バラードと言って過言ではないかと。

「Bye Bye My Love (U are the one)」とか「ミス・ブランニュー・デイ」「海」と3曲ならんでるのですが、3曲とも夕暮れの海岸線で聴きたいですね。

「みんなのうた」「希望の轍」も昼の海岸線をドライブしながら聴いたら爽快感ありそうですね。

こうして並べて見るといかにサザンが強力な楽曲を送り出してきたかが実感できます。

今回紹介したのは当然2枚目も名曲のオンパレードでしておすすめです。

夏の間は車に一枚目だけでも入れっぱなしにしておいてもいいのではないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。

いずれのアルバムもそれぞれの持ち味がある夏アルバムですので、それぞれのシーンに応じて聴いて頂きたいと思います。

本文でもふれた通り、以前永遠の夏の名曲ベスト10【邦楽】という企画もやりましたが、矢張り夏を存分に感じる曲やアルバムは邦楽が多いですね。

洋楽版も作成中ですが思った以上にピンと来る曲が少なくてリスト作りに苦労しています。

やはり自分が体験している夏がイメージとなりますので、海外の夏とは違うのでそこに食い違いが生じてあんまりピンとこないんでしょうね。

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