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2021年 年間ベストアルバム&曲

今回は2021年に発表された曲、アルバムで個人的にこれはよかったというものを発表していく、いわゆる年間ベスト企画で、特に僕の琴線に触れた作品をピックアップして紹介していきます。

最初に断っておくと、自分は2021年網羅的に話題作を聴いてきたわけではありませんでした。

あまり知識量のない80年代をあえて掘り下げて、自分なりにランキングを作成するために80年代のアルバム、曲ばかり聴いてたんですよね。

それに伴ってTwitter上の皆さんの投票で80年代ランキングを作成したり、80年代づけの一年だったことは確かです。

ということで新譜を全然掘れてないので、聴く機会があった2021年の新譜から、よく聴いていたものをピックアップしただけの内容になってます。

よって、今年の話題作を大体網羅して聴いた上で作ったという権威性も、数百枚のなかから数枚を選んだという強度もありません。

偶然の出会いに依存した、極めて個人的なリストです。

とはいえ、主要な音楽メディアのリコメンド作や、年間ベストは目を通して、網羅的とまではいえないものの、気になった話題作は一通り聴いてみたので、あまり引っ掛かるものがなかった一年なのかもしれませんね。

以上を前提とした上で読んでいただければと思います。

2021年の音楽シーン

さて、ここでざっとですが2021年の音楽シーンがどんな感じだったが、僕が見聞きしてきた範囲で振り返ってみたいと思います。

色んな場所で色んな事が起こってますから、それをこの短い紙面でまとめるっていうのは普通にむりなんですけどね…。

まず、非英語圏のアーティストの英語圏での活躍が目立つ一年でもありました。

今までも、ここ4,5年は、バッド・バニーBad Bunny)だったり、スペインのロザリア(Rosalía)、日本でも人気、お隣韓国のBTSが北米を中心にワールドワイドな成功を納めたり、英米メディアの批評の俎上にあがってきていたりはしたんですけど、マネスキン(Måneskin)オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)の世界的な成功や、韓国のシューゲイザーユニット、파란노을Parannoul)の新譜が海外メディアで高評価だったり、日本でも話題になったりして、さらにその傾向は顕著になってきている気がしますね。

それからイギリスの音楽シーンがまた面白くなってきて、優れたアルバムやアーティストが沢山でてきた、というのも2021年は顕著でした。

具体的には、サウスロンドンのポストパンクバンド勢や、リトル・シムズ(Little Simz)、アーロ・パークス(Arlo Parks)クレオ・ソル(Cleo Sol)の新作が高い評価を得ていましたね。

以上が2021年の音楽シーンで目立っていた動きです。

それでは当ブログの2021年、年間ベストを発表していきます。

2021年 年間ベストアルバム

『Sensational』Erika de Casier

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ポルトガル出身、デンマークを拠点に活躍するR&Bシンガーソングライター、エリカ・ド・カシエールのセカンドアルバム。アンビエント的なオブスキュアで幻想的な上物に、囁くようなボーカルスタイルが心地よい一枚。全体の統一感はあるんですけど、リズムのバリエーションで魅せたり、ボーカルのスタイルも一辺倒ではなく、ラップ的なものだったり、つぶやきに近い歌唱もあり、それがフックになってるので飽きずに聴けます。

『to hell with it』PinkPantheress

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『Let Me Do One More』Illuminati Hotties

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LA出身のインディロックバンドの3枚目。90年代以降のバンドミュージックを消化してキャッチーに落とし込んだ楽曲が痛快な一枚。

ストロークスな1曲目、ガールズポップな2曲目、デスキャブな4曲目、インディフォークな最終曲など、やってる事は結構バラバラなんですけど、不思議と統一感があります。

最終的にキャッチーさを重視しているからではないかと思ってます。

『Heaux Tales』Jazmine Sullivan

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『WINDORGAN』Yogee New Waves

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一体どれくらいのバンドが、バンドでしかできない音楽、バンドでやる必然性のある音をならすことができているだろう? と疑問に思うことが多々あります。

しかし、Yogee New Wavesはこの2021年において、相変わらずバンドミュージックって最高だなって思わせてくれる音がつまった素晴らしいアルバムをまた届けてくれました。

もうここまで来たら安定してよい作品をこの方向性で作れることははっきりしてるので、そろそろ従来のスタイルを大きく崩したような実験的な作品が聴いてみたいですね…。

2021年 曲ベスト10

「目覚ましはいつも鳴りやまない」GRAPEVINE

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2022年にはデビューから25周年になるベテランロックバンド、GRAPEVINEがロックバンドとしてのダイナミズムをキープしつつ彼ら流のソウルミュージックを展開してみせた楽曲。

長年やっているということがマンネリ感につながるバンドが多い中、相変わらずフレッシュな音を提供し続けているのがまず凄いです。

ファルセットを駆使した歌唱もはまってますし、コロナ禍を反映したシニカルで攻撃的な歌詞もよかったです。

「Lazarus(feat. Boj)」Dave

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「Organon」Men I Trust

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「On Our Hands」Suzanne Kraft

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「Fantasy」大和那南

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「Are You With That」Vince Staples

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2021年に新譜以外でよく聴いた曲、アルバム

おまけに2021年に旧譜で新しく出会ったもので、個人的によく聴いた曲を紹介していきます。リンクはYouTubeです。

続いて、よく聴いたアルバムです。

  • 『Atlas』Real Estate
  • 『2001』Dr. Dre
  • 『君のように生きれたら』宇宙ネコ子

『Atlas』と『2001』は前から聴いていたのですが、今年さらにハマった感じですね。純粋に2021年に初めて聴いてハマって長い間聴いてた旧譜は『君のように生きれたら』だけだったかもしれません。

続いてよく聴いたアーティストです。

GRAPEVINE

GRAPEVINE総選挙をきっかけにハマって、今年新譜が出たこともあって、一番聴いてました。

アーティスト単位で2021年にハマって聴いていたのは彼らだけでした。

まとめ

ということで、結果的には旧作で良く聴いていたものの紹介が量的にはメインになってしまってましたね。

そして、昨年以上にアルバム単位で音楽を聴かなくなったなとおもいました。

気に入った曲は上記にある通り、山ほどあるんですけど、正直気にいったアルバムは旧譜も含めて本当に少数でしたね。

また、アルバムを掘るよりも、サブスクで良質なプレイリストを聴く方が有益な出会いが多かった一年でした。

アルバム単位でレコメンドされても、結局そのアルバムの中で自分の好みにヒットするものを探すのも一苦労だったり空振りだったりすることも多いので、だったら自分が求めるコンセプト、方向性が集まったプレイリストを順に聴いていった方が、聴きたいものに出会える確率も飛躍的にあがるんですよね。

ただこういう視聴スタイルを継続すると、結局今の自分の感性に響くものしか摂取しなくなって、新しい嗜好を開拓できなくなるんじゃないかという懸念もあるにはあります。

ということで今年はもう少し新譜をちゃんと聴いていこうかなと思っています。

おまけ、各メディアの2021年、年間ベストアルバムのリンク

The Guardian

NME

Pitchfork

Paste Magazine

Rolling Stone

THE SIGN MAGAZINE

ミュージック・マガジン

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