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GLAY入門としても最適。『REVIEW -BEST OF GLAY』ベストアルバムがミリオンを達成する時代に先鞭をつけた傑作。

2019/06/16
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今なお精力的に活動を続ける国民的ロックバンド、GLAY。

知ってるけど実はちゃんと聴いた事ないや、という人も意外といるかもしれません。

今日はそんなGLAYが一番最初に発表したベストアルバム、ベストアルバムブームに先鞭をつけた傑作、『REVIEW-BEST OF GLAY』を紹介したいと思います。



なぜ今さら『REVIEW』を取り上げるのか

最初に断っておきたいんですが、『REVIEW-BEST OF GLAY』、2018年5月時点で廃盤になってまして、CD通常入手は困難です。

「じゃあそんなアルバム紹介するなよ」とつっこまれるかもしれませんが、

安心して下さい。


デジタルデータの販売はありますし、あまり大きな声では言えませんが某中古大型書店BOOK OFFで簡単に手に入ります…。

というかヤフオク、メルカリでも簡単に入手できます。

なんせめちゃめちゃ売れましたので。

僕も2,3枚買いました。

一番最初に買ったのが実家にあったり、友達に貸してなくなったのを補充したりで。

話をGLAYに戻すと、彼らのベストって結構でてまして、2枚組みのベスト『DRIVE-GLAY complete BEST』、3枚組みベストかつVOL.1、2の二部構成の『THE GREAT VACATION』があるんですね。



「じゃあ曲数多い方がおトクじゃん」と思うかもしれません。

が、お分かりの通りどちらも大ボリュームで、これから聴こうって人には、ちとヘビーなんですよね。

あと、普段こういうディスク・レビューなんかではベストアルバムって、そもそも対象外というか、あんまり取り上げられることもないと思うんですよ。

ベストアルバム紹介するならバンド自体を紹介せい、みたいな。

しかしながら『REVIEW』は、一つのパッケージとして、とても完成度の高いベストアルバムですし、日本のポピュラーミュージック史を語る上で無視できない存在ですので、是非パッケージとして聴いてもらいたいんです。

バンドとしてのGLAYの魅力がこれ以上濃密にパックされたコンピレーションは他にはありません。

僕はリアルタイムで買いましたから、当時の状況含めて解説していきたいと思ってます。

GLAYとは

念のため順を追って『REVIEW』発売当時までその軌跡をたどっていきましょう。

1988年ヴォーカルのTERU、ギターのTAKUROを中心に函館で結成。

その後ギターのHISASHI、ベースのJIROを迎えて1994年にシングル「RAIN」でメジャーデビュー。

同時にインディーズアルバム『灰とダイヤモンド』を発表。


「RAIN」はX-JapanのYoshikiが作詞、それから作曲を手伝っています。

テレビアニメ「ヤマトタケル」の初代エンディングテーマにもなっており、僕もそれで初めて聴きました。

まぁ当時は当然これがGLAYだなんてまったく意識はしてないわけですが。

1995年、メジャー1stアルバム『SPEED POP』をリリース。


1996年シングル「グロリアス」で初のTop10入り、2ndアルバム『BEAT out!』でオリコン1位獲得。


同年11月『BELOVED』をリリース、152万枚を売り上げミリオンセラー達成。


1996年アルバム2枚って今では考えられないハイペースですね。

この時点でもう十分ブレイクしているんですが、すごいのはここからでした。

翌年シングル「口唇」でシングルで初のオリコン1位を獲得しなんと99万枚。

このころからですかね、音楽にあんまり興味ない人でも、

「あ、GLAYっていうバンドが今すごい売れてきてるんだな」

と一般的に認知され始めたのは。

で、次にでたのがシングル盤「HOWEVER」。

これで完全に大ブレイクしたといっていいでしょう。

僕もなけなしの小遣いをはたいてCD屋で買いましたし、ランキングにもずっと残っていた印象があります。

こちらもミリオンセラーを達成し、いよいよ『REVIEW-BEST OF GLAY』の発売となります。

CDバカ売れ時代。REVIEW発売当時の状況

今ではもう、本当に考えられないことなんですが、1997年当時、CDってめちゃくちゃ売れてたんですよね。

だから本当に売れているアルバムって馬鹿みたいに店頭にならんでたんですよ。

ジャスコ(現、イオン)とかに入っているノーブランドのCD屋(ちょっとした家電コーナーとごっちゃになっているやつ)で入り口のところにおんなじCDが平積みになってて、ざっと見て100枚ぐらいはあるんですよ。

で、そんなに売れるのかっていったら本当に売れてるんですよ。

レジに同じアルバムを持っている人が二、三人並んでいることもざらでした。

これまた今は亡きSATYのCD屋に行った時に、やっぱり店の入り口の正面の棚にこのアルバムがバーってならんでるんですよ。

表紙がTERUの顔になっているから、つまりTERUの顔だけがばーって並んでたんですよね。

当時は普通でしたが、今考えると結構異常な状況ですよね。

デザイン

CDのデザインがいいですよね。

青い透明のプラスチックケースで、歌詞カードと表紙が別になっています。

デフォルトではさっきいったとおりTERUになってるんですが、ほかのメンバーを表紙にすることも可能で、よく入れ替えて遊んでいました。

そろそろまじめに曲紹介いきます。

曲紹介

    グロリアス

オリコン4位を獲得し、大ブレイクのきっかけとなった8thシングル。

GLAYの明るい側面のいいところが全部詰まったような名曲。

ドライブの時とかに今でも聴きたくなるような爽快感と切なさがあるナンバーです。

バンドと曲のバランスもいいです。

キャリアが長い大御所バンドには起こりがちですが、どうしてもバンド的側面が弱い曲がでてきてしまうんですけど、この曲はキャッチーさとバンドサウンドがきちんと両立しています。

いま聴きなおしてみると、ベースのフレーズがいいんですよ。

プロモでもJIROが一人クールでめちゃ格好いい。

PVのTERUの動きは完全に氷室京介ですww。

    彼女の“Modern…”

3rdシングル。このシングルからプロデューサーの佐久間正英とタッグを組み始める。

シングルとしての売り上げは芳しくなかったが、人気曲。

ライブでも格別な盛り上がりを見せる曲ですね。

    BELOVED

アコースティックギターのイントロが有名なバラード。

このイントロとそれに続くギターソロは、僕の周りで当時ギターをやっていた人はみんな弾いてました。

グレイを代表する名バラードです。

    More than Love

2ndアルバム『BEAT out!』からの曲。

軽快なAメロから、不穏で怪しい雰囲気を持つサビへ。

この対象的な組み合わせが美味しい曲。

一粒で2度おいしい、GLAYの二つの側面が同時に楽しめる贅沢な曲です。

    千ノナイフガ胸ヲ刺ス

インディーズ時代のアルバム『灰とダイヤモンド』の収録曲を再録。

11曲目のKISSIN’ NOISEも再録ですが、明らかに曲がパワーアップしてますね。

アルバム未収録だったシングル曲二枚『HOWEVER』『口唇』の初収録ということもあって、いままでのアルバムを全部持っているファンでも十分買う動機にはなっていたのではないでしょうか。

これは本作のハイライトでしょう。

優秀なギターロックバンドとしてのGLAYが十分に堪能できます。

GLAYのバンド力をナメている人はこれを聴いてください。

長尺なギターソロ部分も聴き所です。

こういうギター・オリエンテッドな(ギター中心な)GLAYが結構好きだったので、またこういう曲を作ったり、バンドサウンド主体のアルバムを聴いてみたいですね。

    ずっと2人で…

得意とするパワーバラード系の曲。

ファンには人気の曲ですが、バンド要素が他の曲に比べてかなり薄めですので、ちょっとアルバムからは浮いてます。

    口唇

前述したとおり大ブレイクのきっかけになった曲。

なんかうまくは言えないんですが、冷静に聴いてみると結構不思議な曲な気がします。

ストレートなロックでもない、歌謡曲でもない。でもそれぞれのエッセンスは入っている。

異論反論沢山あると思いますが、これがJ-POP、J-ROCKなのかと。

僕はバンドサウンドが好きですので「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」路線を推し進めていたら…的な妄想をしてしまったりするのですが、結局は「口唇」路線で進化していったわけで、バンドとしてはこの曲と次の「HOWEVER」がひとつの完成形でゴールだったのかなとおもいました。

実際セールスでも今まで以上の成功を収めたわけですし。

    RHAPSODY

GLAYのこの、軽快さ、軽やかさが結構すきで、グロリアスもそうですけど、この独特の爽快さっていうのが他のバンドにはなかなかない。

このアルバムの直後に発表された『SOUL LOVE』もバンドっぽさはやや薄味になものの、この路線で、爽やかさの極致みたいな曲で非常に好きだったんですが、同時発売の『誘惑』にセールスや、チャートアクションで敗北。

どうしてでしょうか?

いまでも納得いってないですね(笑)。

3rdアルバム『BELOVED』収録曲。

HOWEVER


説明不要の大ヒット12thシングル。

PVを見ると「グロリアス」では氷室京介の動きだったTERUが完全にTERUの動きになってます。

この手を広げるポーズはGLAYを象徴するものとして2010年のセルフタイトルアルバム「GLAY」のジャケットにもなっています。

    Freeze My Love


4thシングル。GLAYは当時、やっぱりビジュアル系の文脈でかたられることが多かったんですが、この曲はビジュアル系的な要素が『REVIEW』のなかでも強い曲だと思われます。

    KISSIN’ NOISE

インディーズアルバム『灰とダイヤモンド』収録曲の再録。

曲調がころころ変わるのが当時面白かった。

BOØWYの「MEMORY」になんとなく似てるなっておもってました。

    軌跡の果て

2ndアルバム『BEAT out!』収録曲。

ホーンセクションなんかも入っていて『REVIEW』後のGLAYの行き先を暗示するような曲。

まさにこのベストでいままでの「軌跡」を見せてきたわけで、そういった意味で今作の最後に相応しい曲。

まとめ

このあとはご存知のとおり「GLAY EXPO」で10万人ライブを成功させ、アルバムを作り続けて現在まで精力的に活動を続けています。

GLAYが凄いところは進化を止めてないところですかね。

徐々にメンバーの活動の幅も広がってますし、ほかの大御所に比べてYouTubeのチャンネルも充実しています。

TAKUROっていう、もう圧倒的なソングライターがいるわけじゃないですか。

普通だったらもう他の大御所バンドなんか、メインのライターにまかしとけ、みたいな感じで一人が作り続けるケースが多いとおもうんですよ。

でもGLAYは逆で、むしろ他のメンバーの作った曲の比率が上がってきてるんですよね。

これなかなかできないですよ。

あとあらためてTAKUROの才能というか、曲を量産する力というのはすごいですね。

それを何十年も続けてるのが驚異的です。

そんなGLAYの入門編ってなにかな?って迷ったら是非手にとってもらいたいアルバムです。


さて、GLAYがもともと好き、という方にはこちらの記事を読んで是非、BOØWYの魅力を知っていただきたいです。

なぜひとまわり遅れた世代にBOØWYの音楽が刺さったのか。『THIS BOØWY』

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