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80年代名曲ランキングベスト100。分析、感想、101位から200位まで。

邦楽

では邦楽でランクインした曲を見ていきたいと思います。

11位「君は天然色」大滝詠一 1981年276点
26位「だいすき」岡村靖幸 1988年210点
45位「君に、胸キュン。 (浮気なヴァカンス)」Yellow Magic Orchestra 1983年164点
49位「トランジスタ・ラジオ」RCサクセション 1980年157点
52位「Woman “Wの悲劇”より」薬師丸ひろ子 1984年150点
59位「紅」X 1989年140点
60位「そして僕は途方に暮れる」大沢誉志幸 1984年137点
64位「リンダ リンダ」THE BLUE HEARTS 1987年132点
71位「SPARKLE」山下達郎 1982年123点
73位「Pleocene」細野晴臣 1989年122点
76位「卒業」斉藤由貴 1985年120点
77位「ひとつだけ」矢野顕子 1980年118点
89位「もうがまんできない」JAGATARA 1987年103点
96位「プラスティック・ラヴ」竹内まりや 1984年98点
100位「Get Wild」TM NETWORK 1987年97点
邦楽でランクインした曲

これまたアメリカだけのものに比べても遜色ないバラエティー豊かな結果になりました

アイドルソングあり、パンクあり、メタルあり、シティ・ポップテクノ歌謡レゲエニューエイジオーケストラル・ポップ…。

複数ランクインしたアーティストもいませんでした。

ランクインした曲も80’sの邦楽定番曲ばかりではなく意外性のあるものもかなり多かったですし、非常に興味深い結果になったんじゃないでしょうか。

シティ・ポップ

96位 「プラスティック・ラヴ」竹内まりや(1984年)は近年YouTubeやVaporwaveの影響から、日本のファンクやシティ・ポップが再評価される文脈で、その代表的な一曲として、人気、知名度ともに急上昇している一曲です。

そんなわけでかなり上位にランクインするのではと思っていたんですけど、96位という意外と低い順位でした。

そしてシティ・ポップといえば竹内まりやのパートナーでもある山下達郎ですが、71位 「SPARKLE」山下達郎(1982年)一曲のみでした。

この曲もシティ・ポップを代表する一曲ですので、最近の流れを考えると低順位ですし、山下達郎の80年代のカタログの充実具合を考えると、もっと他の曲もランクインしても良かったのではと思います。

SpotifyやApple Musicなどの音楽サブスクリプションサービスで音源が解禁されていないのも、今回ランクイン数も順位も振るわなかった一因かもしれませんね。

アイドル

アルバムランキングでもアイドルとか歌謡曲はランクインしないんだという声を多数いただきましたが、僕はアルバムというフォーマットに必ずしも力を入れているようなジャンルでもないので致し方なしだと思っていました。その代わり曲のほうのランキングでは何曲かランクインしてきました。

52位「Woman “Wの悲劇”より」薬師丸ひろ子 1984年150点
76位「卒業」斉藤由貴 1985年120点
アイドルソングでランクインした曲

と結果は2曲のみのランクインでした。正直もう少し多いかなと思いましたし、この2曲なんだという驚きが大きかったですね。当然2曲ともランクインに相応しい名曲だとは思いますが、松田聖子中森明菜を差し置いてこっちがくるんだとおもいましたね。

特に松田聖子は80年代を代表するアイドルですし、バックのミュージシャンや作曲陣が豪華で、ロックファンとかにも割と聴かれていたりするので、ランクインしてもおかしくないと思ってたんですよね。

実は投票は沢山きていたんですが、代表曲が複数あるために見事に票が割れ、ランクインならずだったんです。

「天国のキッス」 1983年44点
「瞳はダイアモンド」 1983年42点
「SWEET MEMORIES」1983年39点
「小麦色のマーメイド」 1982年38点
「パイナップル・アイランド」1982年27点
「風立ちぬ」 1981年27点
「赤い靴のバレリーナ」 1983年26点
「赤いスイートピー」 1982年25点
「渚のバルコニー」 1982年22点
「秘密の花園 1983年22点
「Strawberry Time」 1987年20点
「裸足の季節」 1980年18点
「Rock’n Rouge」 1984年17点
「青い珊瑚礁」 1980年17点
「夏服のイヴ」 1984年10点
「Marrakech〜マラケッシュ〜」 1988年6点
「瑠璃色の地球」1986年2点
松田聖子で投票があった曲とその点数。合計402位とアーティスト別に見てもかなりの点数を得ていた。

これはベスト100にランクインしなかったアーティストが、必ずしも評価されていなかった、人気がなかったというわけではない、ということと、ランキングそのものの限界を示していると思います。

後程アーティスト別の得点などを集計して今回のデータを別角度から見て、本当はこれだけの人気があるのにランキングそのものには出てきてないというアーティストにも光を当てたいと思っています。

それではランクインしなかったけれどもこれは入っても良かったんじゃないかという80年代邦楽の名曲をピックアップしていきたいと思います(アニメソングや映画テーマソングなどは後程取り上げたいとおもいます)。

ランクインしなかった80年代邦楽の名曲

「ルビーの指環」寺尾聰 1981年

161万枚を売り上げた寺尾聡最大のヒット曲。自身による作曲で作詞は松本隆。

「時をかける少女」原田知世 1983年

同名映画の主題歌となったヒット曲。作詞作曲は松任谷由実

「ギザギザハートの子守唄」チェッカーズ 1983年

「ワインレッドの心」安全地帯 1983年

安全地帯のヒット曲の一つで71.4万枚売り上げた。作詞は井上陽水。

「初恋」村下孝蔵 1983年

「Romanticが止まらない」C-C-B 1985年

「天城越え」石川さゆり 1986年

「My Revolution」渡辺美里 1986年

「ガラスの十代」光GENJI 1987年

次のセクションからはジャンル別でランクインした曲を見ていきたいと思います。

ヒップホップ/ラップ

まずはヒップホップ / ラップから見ていきましょう。

アルバムのほうのコメントでも書いた通り、80年代はヒップホップはヒットチャートにヒップホップが入り込み始めた黎明期だったわけですが、一体何曲ランクインしたんでしょうか。

25位「Fight the Power」Public Enemy 1989年215点
56位「Walk This Way」Run-D.M.C. 1986年142点
66位「Straight Outta Compton」N.W.A 1988年131点
79位「Planet Rock」Afrika Bambaataa & the Soul Sonic Force 1982年118点
ヒップホップ/ラップでランクインした曲

ということで、ランクインした曲は4曲のみでした。

このころのラップアルバムってどのくらいアルバムというフォーマットを重要視していたんだろう、という話はアルバムの時のコメントにも書きましたので、アルバムのランクイン数が少ないことはまあまあ納得はしていたんですけど、その分曲はもっとランクインしてほしかったですね。

ということでランクインしなかった80年代の重要なラップソングを見ていきたいと思います。

ランクインしなかった80年代ヒップホップ/ラップの名曲

「The Message」Grandmaster Flash & The Furious Five 1982年

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今までは言葉遊び的な要素が強かったラップに、初めて社会的なメッセージ、問題提起を盛り込み、幅広く受け入れられた、ヒップホップ史を語る上で外せない重要曲。

個人的にもかなりハマって聴いてきた曲でもありますし、80年代最重要ソングの一つだと思いますのでランク外は残念でした。

「I Ain’t No Joke」Eric B & Rakim 1987年

Apple Musicで聴く、Spotifyで聴く

Rakimはラップのライミングをアートのレベルまで押し上げたラッパーとして、歴代ナンバー1ラッパーにもしばし挙げられます。

そんなRakimがEric B.と組んでいたころの初期の代表作がこの曲で、これまたヒップホップ史を語る上で外せない一曲です。

今聴くとかなりトラックとかもシンプルなんですけど、ラキムのラップの凄さでかなり聴きごたえのある曲になってますね。

個人的にはより凝った構成の超クールなトラックで、ラキムのラップもキレキレの「Follow the Leader」がおすすめです。

「The Breaks」Kurtis Blow 1980年

Apple Musicで聴く、Spotifyで聴く

ラップ黎明期の一曲で、同ジャンルで初めてゴールドディスク認定された曲。

「What Does It Mean?」Schoolly D – P.S.K. 1985年

Apple Musicで聴く、Spotifyで聴く

今までになかったような過激な内容を盛り込み、ハードコアラップのひな形となった一曲。

ハードロック / ヘヴィメタル

次はハードロック、ヘヴィメタル(以下HR/HM)でランクインした曲を見ていきたいと思います。

10位「Sweet Child o’ Mine」Guns N’ Roses 1987年292点
34位「Jump」Van Halen 1983年179点
54位「Livin’ on a Prayer」Bon Jovi 1986年145点
59位「紅」X 1989年140点
94位「Photograph」Def Leppard 1983年101点
ハードロック、ヘヴィメタルでランクインした曲

うーん。これはすくないですね…。特にメタル。80年代はメタル全盛期とも言われた10年にも拘わらず、このランキングにランクインした純然たるメタルソングは59位の「紅」だけでした。

まあこれはアルバムの時にもいいましたが、僕のフォロワーやその周辺にメタルを聴く人が少なかったというのはあるかと思います。

というわけでランクインしなかったHR/HMの曲を紹介していきます。

ランクインしなかった80年代ハードロック/ヘヴィメタルの名曲

「Back in Black」AC/DC 1980年

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「Ace of Spades」Motörhead 1980年

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「Angel of Death」Slayer 1986年

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スラッシュメタルを代表するバンド、 Slayerの代表曲であらゆるラウドロックの頂点に君臨する一曲といっても過言ではない激しさを有する。

ナチスドイツの医学者ヨーゼフ・メンゲレアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で行った人体実験をテーマとしている。

「Master of Puppets」Metallica 1986年

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今やアメリカを代表するメタルバンドになったMetallicaのスラッシュメタル時代の代表曲。

メタルソングランキングでしばし上位を争う名曲。


次のページに101位から200位までの曲を表にして載せておきました。

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