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おすすめ旧譜&新譜(’22 8月9月)

2022年8月9月に聴いていたおすすめの旧譜&新譜をお送りします。

前回から2か月空いちゃいましたね。これには明確な理由があって、まずついにコロナになっちゃってずっと隔離生活していたら、何故か音楽聴かなくなっちゃったんですよね。なので8月分に関しては特に書くことがなかったんです……。

後は隔離生活でAmazonの日用品配達頼むためにAmazonプライムに加入したらまんまとPrimeビデオにはまって、ずっとゲーム・オブ・スローンズみてたんすよね……。

いや、面白いっすゲースロ。

アマプラ入ってる人は絶対みてください。もうすぐゲースロのアマプラでの見放題終了みたいっす…。

ということでこの二月はアルバム単位のリスニング体験も、新譜を熱心に追いかけることもなかったので、旧譜の曲ばっかりになっています。

「Healing Pt. 1」Todd Rundgren

7月の終わりに『わたしは最悪』というヨアキム・トリアー監督作品を劇場でみたんですけど、映画の内容もさることながら、音楽のチョイスも抜群に良くてしばらく映画に使われていたBGMをあつめたプレイリストをずっと聴いていました。

トッド・ラングレンのこの曲も映画の中で使われていた一曲で、非現実的な浮遊感がある打ち込みのシンセナンバーで、名曲までとは言わないけれど、謎の中毒性があってしばらくずっと聴いてました。

この曲が収録されている『Healing』というアルバム、彼のキャリアの中では評価されることが少ない一枚なんですけど、テーマがスピリチュアリティだったりして、音もテーマもニューエイジに接近してて(あくまで接近)なかなか面白い内容なんですよね。

なんで従来のファンからしたらど真ん中を外した作風になっているんですけど、興味深い一枚になってます。

「Waters of March」Art Garfunkel

ブラジルが生んだ名作曲家、アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲をサイモン&ガーファンクルアート・ガーファンクルがカバーした一曲。

アレンジはこれまたボサノバの生みの親の一人でもあるシンガーギタリストのジョアン・ジルベルトの 1973年のセルフタイトルアルバムのアレンジを参考にしつつシンセやバンドをバックにしたポップで聴きやすいアレンジ。

とまあ原曲はポルトガル語なんですけど、ジョビンは英語版も作っていて、これは英語版のカバー。

“a”という冠詞が羅列される名詞のあたまに全てはいっていることで調子が整えられて、独特の詩のリズムが生まれています。

これも『わたしは最悪』で流れてた曲で、最後にこれが流れてきたとき、映画の中身が見事に要約されてるような錯覚を覚えてしまって、余韻が全部この曲に持ってかれてしまったんですよね。

リオデジャネイロの3月は雨期で、洪水や嵐などが起きやすい時期なんですね。

この曲は洪水などで流れ着いた漂流物を淡々と描写している曲なんですけど、その様になんともいえない無常感があって、それが映画の余韻とマッチしすぎていたんです。

「それくらいのこと」HiGE

これ気持ちよすぎで何十回も聴いちゃってますね。20年近く活動してるベテランロックバンド、HiGEの2021年のリリース曲で、須藤寿ののびやかなボーカルが気持ちいい所にヒットするようなメロディが心地よい、ポップでドリーミーなナンバー。

こういうポップなナンバーは、それまでも彼らが得意としていたところなんですけど、全体のサウンドの煮詰まりかたが今までとは違うんです。

それは昨今の、アンビエントがポップミュージックに当たり前の様に組み込まれたり、何よりも音響効果を重視したりする音楽が増えてきたりしている流れと寄り添ったものかもしれません。

「WAVEBODY (Remix) feat. OZworld, LEX & ¥ellow Bucks」JP THE WAVY 

「なんでも言っちゃって」を聴いてからJP THE WAVYにはまっちゃいまして、シングルや客演曲中心に漁って聴いてたんですけど、そのなかでも最近特にお気に入りの一曲。

Bankroll got itという三人組のアメリカのプロデューサーチームによる、ダークなんだけどどこか愛嬌もあるトラックがすこぶるかっこいいです。

OZworldLEX¥ellow Bucksと客演も豪華で、最近勢いのあるラッパーのある種ショーケース的な楽曲になっています。

「環境と心理」METAFIVE

実は7月の末ごろからずっと聴いてた曲。

METAFIVEは言わずと知れた凄いメンバーが集まった所謂スーパーバンドで、この曲はメンバーの一人、コーネリアスこと小山田圭吾作詞作曲。

ゴンドウトモヒコのホーン、砂原良徳のサウンドデザイン、LEO今井高橋幸宏のボーカル、とメンバーの良いところがちょっとずつ合わさった正に後期YMOを彷彿させるような良質で完成度の高いポップナンバー

おそらく幸宏さんの体調の事とかも考慮しての事なので仕方ないかと思いますが、解散は残念ですね。

「なぜ自分は音楽を聴き続けているんだろう、極論なんにもなりはしないのに」って時々考えてむなしくなったりするときもあったりしますが、「なんとなく気分がちょっとだけ晴れてく」からなのかな、とこの曲の一節を聴いてそう思いました。

自分もこの曲を聴くとなんとなく気分がちょっとだけ晴れてくんですよ。

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