連載小説 リバーポートソング第二部 第十一話 僕たちは広い公園や河川敷に行き、寝転がって音楽を聴いたり、空をずっと眺めたり、くっつきあってゴロゴロ転げてお互いの心臓の鼓動を聞きあったりした。 【第二部 第十話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】 何が起きたのか分からず暫く駅のホームで起きたことを頭の中で反芻しながら立ち尽くしていた。僕たちの間に、少なくともその時まで恋の煌めきのようなものは多分なかったと思... 2022.07.26 連載小説
連載小説 リバーポートソング第二部 第十話 九月だったが、まだ暑く日差しの強い日で、ホーム横の木々の緑が五月のように色濃く見えた。 【第二部 第九話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】 錦から久しぶりに連絡があったのはもうすぐ大学の後期が始まろうとしていた時期だった。新しい曲が何曲か出来たので柳と僕と三人でまた集って形にしてみたいという。というこ... 2022.07.20 連載小説
連載小説 リバーポートソング第二部 第九話 自分がコツコツためてきたコレクションは自分のアイデンティティのかなり大きな部分であり、それをコピーされるのは、自分の存在価値をそのまま盗まれるのと同義である気がした 【第二部 第八話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】 「バンドはやったことないけど、ギターは趣味でやってる。佐々木のベースと合わせたことぐらいはあるよ」部屋の隅のスタンドに立てかけられたギターをじっと見ていたら杉元が言... 2022.07.17 連載小説
今月のおすすめ旧譜&新譜 オススメ旧譜&新譜(’22 6月) 今まで「備忘録」として連載をつづけてる当コーナーですが、今回から今月のオススメ旧譜&新譜としたいと思います。 備忘録だとあまりに内向き過ぎるタイトルだし、新譜という言葉を入れることで曲がりなりにも最新の音楽を聴こうという姿勢になると... 2022.07.13 今月のおすすめ旧譜&新譜
コラム 「不完全」ゆえに完璧であるThe Rolling Stones全盛期の名曲群。 ストーンズのスゴイ曲は「不完全」。 どの時期のストーンズが好きかというのは、当然色々と意見があると思います。が、彼らが創作意欲に置いてピークだった時期、所謂全盛期は『ベガーズ・バンケット』(Beggars Banquet)から『メイ... 2022.06.26 コラム
備忘録 2022年4月5月の備忘録:LEX/Elephant Gym/寺田創一/Sam Gendel & Sam Wilkes/Clown Core 2022年4月5月に聴いていたおすすめアルバム、曲をお送りします。 LEX「なんでも言っちゃって (feat. JP THE WAVY)」 Apple Musicで聴く、Spotifyで聴く LEXがJP THE W... 2022.06.11 備忘録
アルバムレビュー The Beatles最大の転換期における名盤『リボルバー』全曲解説 今回は1966年に発表されたザ・ビートルズの7枚目のアルバム『リボルバー』を解説していきたいと思います。 『サージェント・ペパーズ』や『アビー・ロード』を抑え、『ザ・ビートルズ(通称ホワイト・アルバム)』と並んで最近ではビー... 2022.06.04 アルバムレビュー
コラム サンプリングあれこれ ※本稿はサンプリングについてのあれこれをメモ帳的に張り付けていく雑多な記事です(随時更新)。 ダフトパンクはサンプリングアーティスト? Daft Punkが解散を表明した時、僕のTwitterのタイムラインがほぼダフトパンクで... 2022.05.29 コラム
連載小説 リバーポートソング第二部 第八話 僕が持っている嫉妬心やエゴが彼らにもあったら今頃はどうにかなっていたかもしれないと思うとやりきれない時がある。 【第二部 第七話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】 その日はあいにく練習の後、柳も錦もバイトが入っているということで、あまり時間がなく、すぐ解散した。が、次の練習は4日後で、その時には小木戸とやった時の曲もやった。... 2022.05.10 連載小説
アルバムレビュー 確かな実力を見せつけたデビュー作にして実は一番「らしくない一枚?」グレイプバイン『退屈の花』 今回は1998年に発表されたグレイプバインのデビューアルバム『退屈の花』について書いていきたいと思います。 「バンドのファーストアルバムにはその後のバンドが表現していく世界観の要素、源流みたいなものが、実はすべて入ってるんだ... 2022.05.08 アルバムレビュー