ミスチルことMr.Children。巨大な人気とセールスを誇る日本を代表するバンドの一つですが、ちゃんと聴いたことがない、という方も多いのではないでしょうか。
また1992年からもう30年近く活動してるし、音楽性も結構変化しているので、どんなバンドが把握しづらいとおもうんですよね。
例えば、本当はその人にあった時期の音源を聴けばハマったかもしれないのに、たまたま好みじゃない音楽性の時期を聴いてしまって悪い印象をもった、
とかそういうことも起こりやすいわけです。
ということで今回はこういう人にはコレ、というタイプ別に分けて入門アルバム、曲のおすすめを紹介します。
順番に読んでもいいですし、目次から気になる項目に飛んでいってチェックしてもOKです。
1. とにかく全貌を手っ取り早く網羅したい
気持ちはもの凄くわかりますが、これは冒頭で言ったとおり30年に近いキャリアをもっているため、これ一枚で、というのは難しいです。
それでも無理くり一枚選ぶとしたら『Mr.Children 1992-1995』通称「肉」といわれるベストアルバムはいかがでしょうか。
このベストは、デビューから彼らがメガヒットを飛ばすまでの楽曲がシングル中心で収録されており、彼らがスターダムへとかけあがるまでの一つのドキュメントとしてもとらえられます。
ミスチルの全てがこれで分かるとは言えないですけど65%ぐらいの要素がここで出そろっている感じはありますので、入門編に最適かと。
余裕があれば続編の『Mr.Children 1996-2000』を一緒にチェックしてみますと、さらに理解が深まると思います。
この『Mr.Children 1992-1995』の中でも最初に聴くべきおススメ曲は彼らの代表曲である「innocent world」と最大のヒット曲「Tomorrow never knows」です。
2. ポップが好き
最近のミスチルを聴いたけど全然ピンとこない、けどポップな曲とかサウンドはすき
という方におすすめなのは3枚目の『Versus』か10枚目の『IT’S A WONDERFUL WORLD』です。
両方ともバラエティ豊かな楽曲群が楽しめるポップアルバムで、特に『IT’S A WONDERFUL WORLD』は実験的だった前作の反動か、聴きやすさは抜群な気がしますね。
『Versus』は初期のアルバムということもあってあんまりおススメされることは無いんですけど、ミスチルがその音楽性を一気に拡大させたアルバムだし、桜井さんの声に一番張りと透明感がある一枚だと思いますのでおススメです。
それぞれ一曲ずつ選ぶなら『Versus』は幼なじみとの恋人未満の淡い好意を描いた「Love」、『IT’S A WONDERFUL WORLD』はアルバムの導入曲で爽やかで疾走感のある「蘇生」ですね。
3. ロック、バンドサウンドが好き
ミスチルってバンドだけどロックじゃないよね。
そういう意見を結構見かけますね。
まあ確かにわかる気もします。
最近はポップバンドですし、ヒット曲ではオーケストラやシンセやホーンセクションを多用したどちらかといえばバンドっぽさのない楽曲が多いですから。
そんな彼らでもめちゃめちゃとんがってたロックサウンドを展開していた時期があるんですね。
それがアルバム『深海』をだした前後の時期です。
今までは結構ホーンセクションとかデジタルな音を導入してきた彼らですが、このアルバムではブルースやフォークロックに軸足を置いて、バンドサウンドやアナログな音にこだわった楽曲がメインになっています。
歌詞もそれまでよりもダークでギスギスしたものになっていたり、人生や社会について考察を促すような寄り深いテーマを取り扱っています。
ミスチルをナメている人にこそ聴いていただきたい一枚です。
その『深海』の中でも、歌詞の内容でも、サウンドでも最もトガっているおすすめ曲が「マシンガンをぶっ放せ」ですね。
4. 人気絶頂だった時期の彼らが知りたい
今でも十分な人気がある彼らですが、最早社会現象というレベルでその一挙手一投足が注目された時期があったんですね。
それがシングル「innocent world」から「Everything ~it’s you~」までのシングル群を発表していた時期で、大ブレイクのきっかけになったアルバムが『Atomic Heart』、人気絶頂期のシングル曲をもっとも多く収録したお化けアルバムが『BOLERO』です。
勢いがあったバンドのえげつないパワーを体感できる2枚になってます。
『Atomic Heart』はデジタルな音作りが顕著で、『BOLERO』は『深海』に近いロックテイストが濃いアルバムですので、2枚どちらかで迷ったときには参考にしていただければ。
5. 実験的な曲、ちょっと捻りがある曲が好き。
おそらくミスチルのアルバムの中で最も通な音楽ファンに人気なのがこの9枚目のアルバム『Q』だと思います。
シングル曲が「Not Found」と「口笛」の2曲しかなく、アルバム曲をとにかく作りこんだという感じで、聴きごたえがあります。
混沌とした現代社会を皮肉とユーモアで言葉巧みに歌い上げる「CENTER OF UNIVERSE」。
吉田拓郎を参考にした歌とドラムのブレイクビーツ的なドラミングが気持ちいい「友とコーヒーと嘘と胃袋」。
もちろんシングル2曲も名曲で個人的には本作がミスチル最高傑作ですね。
6. ラブソングが好き
とにかくラブソングが好きという人には2作目の『Kinds of Love』がおススメですね。
そのタイトル通り様々な愛の形をテーマにした楽曲が収められています。
ラジオでのエアプレイからリバイバルヒットした初期の代表曲で「365日」に並ぶ結婚式の定番ソング「抱きしめたい」。
付き合いたての恋愛初期のワクワク感をポップに落とし込んだ「グッバイ・マイ・グルーミー・デイズ」。
別れが予感されるカップルの心情を綴った隠れた名曲「Distance」。
まるで一本の映画のように情景が思い浮かぶ、初々しい若い二人の恋愛模様を綴った「車の中でかくれてキスをしよう」。
年上の女性への憧れをつづったピアノとオーケストラのみの演奏のバラード「いつの日にか二人で」など。
沢山のラブソングの名曲が楽しめる一品になってます。
まとめ
というわけでタイプ別に紹介していきました。気に入るものに出会えたらなと思います。
まあ無理して聴く必要も別にないんですけど、ファンが多いからそういう人に会ったときに話題の種にしやすいとかそういう利点は地味にあったりします。
いろんな音楽聴いてますけど、詳しい人からライトに音楽を楽しむ人まで、ミスチルの話題は結構話してきましたね。
というわけで、まだちゃんと聴いたことないという方はおすすめです。
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