こんにちは、今回は曲が作れないという悩みを抱えてないですかね…。
じつは筆者も凄く悩んでました。
なにせギター初めて8年ぐらいまともに曲つくれなかったですからね。
その間ずっと曲を作りたいと思ってたにもかかわらず。
もっと早い段階で曲作れていたら色々と可能性があったのかなぁと思う事もしばし…。
そんな悲劇と時間の無駄を繰り返さないためにも、曲がいつまでたっても作れない人の特徴ベスト5をお送りいたします。
この記事を皆さんに、特に十代の若者に届けたいと思ってます。
第五位【特定のアーティストばかり聴いて。あんまり量を聴いてない】
こういう人は意外と多いのではないでしょうか。
「音楽全般が好き!」というよりは特定のアーティストが凄く好きでその人(達)の曲ばかりつい追いかけしまうという人ですね。
もともと天性の才能がある人はべつなんでしょうが、できるだけ多くのサンプルを知っている方が曲は作りやすいです。
沢山曲を聴いていれば、それだけ引き出しも多くなります。
そんなこといったってどこから聴いていけばいいのかわからない。
とおもうかもしれません。
そんな方はまずインタビュー記事などで大好きなそのアーティストの好きな曲や好きなバンドを調べてそこから聴いていけばいいのではないでしょうか。
で、その中で気に入ったものがあれば、またそのアーティストが影響を受けたもの、似たようなアーティスト、同じジャンルなどをたどって行けばいいと思います。
またディスクガイドを一冊購入して、それを頼りに色々ききすすめていくのもオススメです。
ツイッターなどのSNSで情報を収集するのも手ですね。
当サイトでも「邦楽アルバムベスト100」という企画をやりました。
ディスクガイドとして是非ご活用ください。
またついつい同じジャンルばかり聴いてしまうかたは別のジャンルに挑戦してみてはいかがでしょう。
普段邦楽しか聴かないなら洋楽を、普段ロックしか聴かないならジャズやヒップホップなど。
ミュージシャンは本当にいろいろなジャンルの音楽を聴いていたりします。
このアーティストが実はこんなジャンルも聴いているのか!という事も実はおおいのです。
特にジャンルレスでなんでも聴くというのは若い才能のあるミュージシャンに共通する特徴だったりしますね。
第四位【こうでなくてはいけないという思い込みが強い】
これは後で紹介する2位にも通じるところがありますけど、曲はAメロがあって、Bメロがあって、サビがないといけないと思ってはいないでしょうか。
あるいは「なにか素晴らしいメッセージ」がなくてはならないとおもってはいないでしょうか。
そんな事はなくて、構造が単純な名曲もあれば、メッセージは他愛のないものだけど名曲とか、皆さんが思っている以上に曲のスタイルは様々で、そして自由です。
以前に当サイトでも特集しましたが、例えばコードを2つしか使っていない名曲もあったりします。
最初はごくごく簡単で短い曲、たいしたメッセージもない曲しかできないかもしれません。
Aメロとサビしかないとかそういうものしか出来ない時もあります。
しかし、それでもいいと思います。
無理に型にはめない方がいい曲が出来る事も多々あります。
まずはマインドブロック、思い込みを捨ててさまざまなタイプの曲を肯定してあげる事が重要だと思います。
そうする事で変なプレッシャーもなく伸び伸びと作曲できます。
そしてその方が後々オリジナリティのある曲を作れますしね。
第三位【いつまでもバンドスコア、ネットのタブ譜、コード譜に頼っている】
どうしてバンドスコアやネットのタブ譜コード譜に頼るのが曲をなかなか作れないことに関わってくるの?
って疑問に思う方が大半だと思います。
理由は二つあります。
①楽しくて満足してしまう
お手軽にバンドスコアやネットのタブ譜などでで他人の曲を演奏してると、それだけで楽しくて満足しちゃうんですよね。
作曲はものすごく楽しいんですけど、同時に産みの苦しみを伴ったりします。
なんにも出てこない時は本当につらいです。
そんなときはついつい楽器の練習や他人の完成した曲を弾いて楽しくなってしまいます。
しかし、「自分の曲を作りたい」という願望があるのならば、そこはほどほどにしておいて、作曲から逃げるべきではないと思います。
②楽曲に対する理解が浅くなり、自分の経験にし辛い
既にバンドスコアやコード譜が手元にある場合、極端な話、曲を頭のなかで覚えてさえいえれば、別に曲を聴かなくてもスコアを見るだけで弾けてしまうワケです。
これでは折角才能あるミュージシャンがアイデアをテクニックを尽くして作った曲にきちんと向き合う機会が失われてしまいます。
そういった出来合いのものに頼らずに自分の耳を使っての聞き取り、いわゆる耳コピをすることで他人の曲をコピーすることは深く楽曲に向きあうことになります。
この経験から得られることは本当に多いです。
もちろん時間も手間もかかります。
が、その手間や時間は取り組んでいるうちに聞き取りの耳がよくなるのと、付随して理論やパターンが学べることでドンドン短縮されていきます。
筆者はある時期耳コピにはまって400曲以上を耳コピしてきましたが、その間作曲のバリエーションやスキルはぐんぐんあがっていきました。
たとえば「明るい雰囲気」の曲を作りたいときはこういうリズム、こういうコードで、こういうメロディなら明るくなる、ということが沢山の耳コピの経験からわかってくるのです。
そもそも昔の伝説的なミュージシャンは、ネットもまともなバンドのタブ譜とかもYouTubeもなかったので、自分でレコードの音を聞き取ってそこから盗むしかなかったのです。
しかし、その不便さが彼らを鍛えあげた側面もあるのです。
もちろん出来合いのタブ譜やコード譜から学ぶことも可能ですが、アレンジや作曲を学びたいたいなら深く向き合い、盗むことが大事だと思います。
第二位【完璧主義者】
これは完全に昔の僕ですね。
完璧主義者にはいつまでも完成が訪れません。
いつまで経っても新しい曲が出来ないのです。
完璧主義者は一つの楽曲をなんとか自分の思い通りの完璧なものにしようと模索し続けます。
その曲が突き詰めるに値するものであればいいのですが、大抵はただ自分の思い入れが強いだけだったりします。
たとえば最初のアイデアに固執しすぎて、それをなんとかしょうともがいているうちに時間だけが浪費されていったりします。
一つのフレーズを思いついたとして、そこから何か展開させようとずっと取り組んでいないですかね。
取り組んでも先に進まないときはさっさと次のアイデアを試した方が懸命です。
もしくはバンドで数少ない曲をなんとか「完璧」に近づけようとずっとスタジオで時間を浪費していないでしょうか。
僕がいたバンドは4,5曲の曲をなんとかいい曲にしようと一年ぐらい時間を浪費して、ついに嫌になって解散にいたったことがあります。
あのときもっと沢山の新しい曲にチャレンジしていたらと悔やんでも悔やみ切れません。
一度アレンジしてみてパッとしないのであれば次の曲を作ってアレンジしてみたほうが良い曲が生まれる可能性が高いです。
そもそもプロですら2、30曲ぐらいつくってみてやっとアルバムに12曲ぐらい入れられるぐらいです。
結局「新しい曲をつくる」ということから逃げていたんだと思います。
曲を作るたびに自分の実力、至らなさというのは明らかになります。
しかし、曲が良くないのをアレンジだけのせいにしていたら作曲のスキルはあがりません。
もちろんあなたに理想像まで近づけられる様なメソッドや経験、時間、はっきりしたビジョンが有れば一つの曲を完璧に近づけるというやり方もいいかもしれません。
でも多くの人はそうではないでしょう。
最初は自分が一番満足出来る曲は出来ないかもしれません。
それでもいいので作り続けていれば、経験も蓄積されていき、そのうちに自分の理想とするものに近しい曲がぽつぽつとできるようになるかと思います。
昔放り出してしまったアイデアも上手く再利用できるようになったりもします。
何でも自分がコントロールしないと気が済まない
あとは何でも自分がコントロールしないと気が済まない、全部一人でやろうとするのも完璧主義者の陥りやすい罠です。
いきづまったら、他のバンドメンバーや音楽仲間の助けを求める、というのも一つの手ではないでしょうか。
実際筆者も作詞がずっと苦手で、ある日先輩からこの歌詞に曲をつけてくれと頼まれた時から曲が作れるようになった経緯があります。
その時自分は「曲に歌詞をつけるのは苦手だが、歌詞に曲をつけるのは実は得意」ということに気がついたのです。
いまの時代、アメリカのヒップホップシーンなんか、もう共作の方が主流なんですね。
曲ごとにチームを組んで4,5人、多いときは8人とかで曲をつくったりします。
そこまでの大人数をまとめるには素人には逆に大変でしょうが、他人とのコラボ、協力で自分の得意な分野も見えて強みもわかりやすくなると思うので、オススメです。
第一位【いつまでたっても作り始めない】
「いやいや作れないから作り始められないんだよ!」
という突っ込みが入るかもしれないですけど、なんとなくつくることから逃げてはいないでしょうか。
これも完全に昔の僕でした。
曲を作らなければどこにもいけないのはわかっているはずなのに、ついついギターを練習してしまったり、弾き語りするだけで満足してしまったり…。
なんどかトライして不細工でもいいから仕上がりは気にせずやってみる。
そこから何か思いがけないものが生まれることも多々あります。
いうまでもなく作り始めなければ何もできてくることはありません。
やり始めれば半分できたようなもの、という格言もあるぐらいですので、まずはやってみてはいかがでしょうか。
何度も言いますが量産していくうちに経験が蓄積されていい曲が出来る様になっていきます。
ビートルズのポール・マッカートニーとジョン・レノンも出会ってから十代のうちはほぼ毎日顔をつき合わせて曲を作っていたといいます。
彼らがデビューしたのは20そこそこですから何年もの地道な下積みがあるわけです。
それであんなにも素晴らしい曲ができたんですね。
まずはやってみること。
これは本当に大事です。
まとめ
どうだったでしょうか。
少しでもヒントや手がかりの様なものを得ていただければ幸いです。
結論としてはとにかく「作曲という作業から逃げずに向かい合おう、作れ!」ということになってしまいます。
が、よほどの天才ではない限り、第五位、第三位でいっているように多くの曲に触れたり分析したりというこも重要になってくると思います。
とはいえ「これではダメだ」「ひたすら曲をつくれ」というだけでは不親切だし、作曲に対するなんらかの取っ掛かりやヒントのようなものは必要だと思います。
そんな方のために、その内作曲や作詞の仕方を詳しく書いていきたいと思っています。
乞うご期待ください。
思うに作曲は自転車にのるようなもので、はじめは本当に大変ですが、一度乗れると次から簡単にできるようになります。
まぁ乗れるようになった後で「どのくらい遠くまでいけるか」「どのぐらいスピードがだせるか」はその後の修練しだいですが…。