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邦楽アルバムベスト100 ~60位から51位~

2019/12/11
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邦楽アルバムベスト60位から51位をお送りします。

今回で半分発表したことになりますね。大体こういうランキングなんだな、というのがわかっていただけるころかと思います。

さて今回はいよいよこういったランキングには必ず入っているであろうあの名盤が登場します。逆にいうと50位代で出てきてしまうなんて、順位低すぎやしないか、と思われるかも知れませんね。



60位 The Collectors 『僕はコレクター』1987年


誰もが抱える悩みや不安、不満や希望をポップでみずみずしいバンドサウンドに乗せた傑作デビューアルバム。

時には僕らを代弁してくれたり、時には楽しませてくれたり。まるで気が置けない友達の様に寄り添ってくれるアルバム。

一見シンプルなバンドサウンドのようで自然なオーケストラアレンジやR&Bやソウルに根ざしたリズムなど、音楽的にも豊か。

  • 「プ・ラ・モ・デ・ル」


キャッチーで踊れるシャッフルナンバー。バットマンにまつわるキーワード、「バクダンさわぎ」という言葉が歌詞にありますが、これはイギリスのパンクバンド、ザ・ジャムが元ネタっぽいですね。

そしてそもそも音楽的にもコレクターズは、初期ザ・フーやジャムなどモッズ系のバンドをお手本、意識していますしね。

  • 「おかしな顔(ファニー・フェイス)」


余程の美男美女でなければ、ずっと付き纏うコンプレックスであろう問題。

年齢を重ねるごとにあんまり悩まなくなるとはおもうんですけど、十代のころはどんな人でも自分の顔に不満を持っているものです。そんな悩みをストレートにうたった曲。

作曲の加藤ひさしさん自身も悩んでたんでしょうね…。彼らには年齢のことを歌った「…30…」という曲もあります。

  • 「僕は恐竜」


この曲は、本当に好きです。

the pillowsの「ストレンジ・カメレオン」が好きな人にオススメしたい。


テーマは一緒。「ストレンジ・カメレオン」では周りに上手く溶け込めない自分を「奇妙なカメレオン」としたわけですが、ここではそんな自分を恐竜にたとえています。

僕は恐竜 時代おくれで
あまりうまく笑えないさ
化石の街を散歩するには
大きなシッポがじゃまさ

恐竜はいうまでもなく、環境に適応できずにはるか昔に絶滅してしまった生物。現代との乖離はもの凄いものがあります。「僕」はそんな恐竜なんですね。

長い首伸ばしても星はつかめない

星をつかもうとしても当然つかめない、星をつかもうとすること自体が「ばかげた」願望なわけです。けどそうせずにはいられない、それは「長い首」に象徴されているわけです。

夢を見ることには長けているけれど、「現実」に溶け込むことは苦手なんですね。

けれどまるっきり絶望だけというわけでもなく、自分の特性を活かして人を楽しませることが出来るんじゃないか、そんな願いが下記のフレーズに現れています。

醜いあばら骨、子ども達のはしごになれ

つまり、コレクターズそのもの、のように夢を見る特性を活かしてロックスターとしてキッズを楽しませたいということまで、表現されているんです。

  • 「1・2・3・4・5・6・7 DAYS A WEEK」


労働についてうたった歌。身につまされますね(笑)。

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59位 TOKONA-X『トウカイxテイオー』 2004年


横浜生まれ愛知県常滑市育ちの伝説的ラッパーの初ソロにしてラストアルバム。アルバムタイトルは有名な競走馬から。名古屋弁を駆使したラップは格好いいの一言。

地方に根ざしたラッパーや地方色を打ち出すラッパーは今では珍しくないですが、TOKONA-Xは元祖かつ最高峰。そしてそういった地方のラッパーでもラップ自体は標準語が多かったりするんですでけど、TOKONA-Xは終始名古屋弁でラップし続け、なおかつそれがめちゃくちゃ恰好いいんですよね。愛知県民なら一度は聴いて欲しいです。

TOKONA-Xは残念ながら本作発表後ほどなくして26歳にして亡くなってしまいます。

  • 「Let Me Know Ya…」


トコナを知るきっかけになった曲だけどやっぱり抜群にカッコいい。この太々しさと名古屋弁の相性は抜群。

TOKONA-Xのラップの凄さの一つにその発想力があるかと。「俺についてこい」とか誰でも思いつくとおもうんですけど、トコナは「先行って待っとけ」っていうんですよね。そっちの方が大物感が出るし、これは一本とられたって感じですね。

  • 「H2」


タイトル通り愛車のハマーIIについての曲。映像がビビットに浮かんでくる描写力は流石。

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58位 Base Ball Bear 『バンドBについて』2006年


インディーズ音源を集めたメジャー5000枚限定企画盤のミニアルバム。ナンバーガールとスーパーカーを足して2で割って(ポップで攻撃的)、全力で青春してみたみたいな(完全に主観です)音楽性、世界観にモロ衝撃を受けました。

当時ナンバガやスーパーカーの影響を受けたバンドは沢山いましたが、これ程スマートに両バンドを消化してみせたバンドは当時なかったと思います。今聴くとそんなに共通点があるわけじゃないんですが…。編成がスーパーカーぽくて、鋭利なギターサウンドがナンバガぽかったんでしょうね。

正直それぞれの要素を因数分解していくと、当時としてはありふれたものだったんですけど、組み合わせとしてBase Ball Bearのような完成度や個性を持つバンドはいなかったんですね。当時バンドやっていた自分としてはそれだけに結構悔しかったです(笑)。やられたなと。

ところで本作、限定品ということで、もう入手は困難なんですけれども、その全貌は『完全版「バンドBについて」』でほぼつかめますし、YouTubeで公式音源を聴くことができます。

  • 「CRAZY FOR YOUの季節」


一曲目。もうこれでガツンときましたね。二十歳そこそこで若く、メンバーは全員キャラはたってるし。演奏も決まってるし、PVは面白いし…。

Base Ball Bearというのがどんなバンドか一発でインパクトをもって示すのにこれ以上の曲はないでしょう。

  • 「ラビリンスのタイミング」


イントロとかナンバガっぽいなぁと。ただ当時ナンバガに影響を受けたバンドは曲そのものはシリアスな方向に向かってたんですが、Base Ball Bearは高校生が恋や街や青春についてのピュアな気持ちを表現した歌詞で、ユーモアとポップさ、瑞々しさがあって別格でしたね。

まぁユーモアとポップさってナンバガにもかなりあるんですが、そこはあんまりコピーされてなかった気も。

攻撃的でノイジーなギターソロが格好いい。



57位 大滝詠一『A LONG VACATION』1981年


説明不要。こうしたランキングでは常勝、常連の一作。

作者が理想とする50年代アメリカンポップの煌びやかな世界をリゾート的イメージにのせた、日本のポップス史上の頂点に輝く大名盤にしてアルバムセールス100万枚時代の嚆矢の1枚。

アレンジでグイグイ聴かせる感じでもなく、楽曲の持つ情感を引き立たせる様な、良くも悪くも「楽曲中心」のアルバムだと思います。全編珠玉のメロディで捨て曲なしの名盤かと。

実はこのアルバムのリゾートミュージック的側面についてはもうこの記事で書いていますので、そちらもご覧ください。

  • 「カナリア諸島にて」

本作で最も完成度が高く文学的な歌詞ではないでしょうか。思わず引用したくなるキラーフレーズが満載かと。松本隆さんの作詞最高傑作の一つだとおもいます。

  • 「雨のウェンズデイ」

大滝節とでも言える様なメロディが炸裂する楽曲。薬師丸ひろ子に提供した「探偵物語」に似てますね。

こういう物悲しい曲も大滝さんの歌声に似合います。

  • 「恋するカレン」

これは50年代のアメリカで実際にヒットしてそうな理想的なアメリカンポップス。

恋が終わった瞬間を歌った悲しいラブソングですがこういう哀愁をまとった楽曲がやはり似合うと思います。

  • 「さらばシベリア鉄道」

ジャケットから楽曲群まで夏を意識したものになっているんですが、最後に思いっきり冬の曲をいれてくるあたり本人のユーモアのセンスを感じます(笑)。

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56位 Number Girl『シブヤROCKTRANSFORMED状態』1999年


なぜそこまでしてナンバガのファンは彼らのライブに行きたがるのか。なぜそこまでして己のプライドをかけてチケットを取りたがるのか、俺にはよぉわからんという人に聴いてもらいたいライブ盤。

  • 「SAMURAI」


MC終わってから歌までの破壊力たるや…。盛りあげかたがやはり上手いですね…。

最初にバンド全体でのキメがあって、ギターの単体のカッティング、その後それぞれのパートが結構自由に動いてだんだん盛り上がって最高潮になったあたりで、シャウト、バンドが一丸となってフレーズを叩き込んでいく…まさに鳥肌ものです。

言葉にするとなんだか間抜けですが聴けばいっていることがわかるかと。

歌詞も面白いです。侍をわざわざアルファベット表記にして横文字にしている。まぁ向井さんがよく使う手なんですけど、ここではその侍のイメージをギターを主軸にしたバンドそのものと重ねているのが面白い。

侍は刀、鉄の塊が武器なわけですが、バンドもギターなどの弦、つまり鉄を振動させてデカイ音を出している、その「狂った鋼の振動」を武器にするバンドを「居合いで貴様を切りつける」SAMURAIに見立てているわけです。

  • 「日常に生きる少女」


ヤヨイちゃんの謎はCDを買わないと解けない…

  • 「OMOIDE IN MY HEAD」


この曲をライブで聴いてイントロのブレイクの部分でみんなで叫ぶのが、全ナンバガファンの夢だと思うのです。

お客さんもメンバーの一人という戯言はこれぐらい会場が一体化してから言って欲しいもの…。

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55位 ゆらゆら帝国『ミーのカー』1999年


60年代のロックが纏っていた荒々しさやサイケな雰囲気、アートな香りを漂わせたサウンドが衝撃的な一枚。

当時その後彼らがどう音楽性を発展させていくかは誰も予想できなかったでしょうね…。

得体のしれなさとか、オリジナリティって言う観点で見ると後期のファンは物足りなさを感じるっていうのはわかる気がしますが、やはりこのガツンとくるロックサウンドの魅力にぐっと来てしまいますね。

  • 「うそが本当に」


曲調自体ももちろんそうなんですが、一曲目に持ってくる所とかも含めて意識してるのはヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「Sunday morning」かなと。

同じくヴェルヴェッツっぽい名曲、ストロークスの「the modern age」が同時期(2001年)なのも興味深いですね。

  • 「ズックにロック」


ジミヘンがパンクを経由したらこんな感じになりそう。失敗したときにひとりごちてしまう曲。「だめだ、俺はもうだめだ」って(笑)。

  • 「アーモンドのチョコレート」


最高のガレージロックナンバーですね。バンドでコピーすると最高に楽しいす。

  • 「BONES」


気付いたら結構な回数聴いてる曲。こういうフォーキーな曲に適切なギターをつけるのって結構むずかしいと思うんですけど、難なくやってますね。

やっぱりここでもヴェルヴェット・アンダーグラウンドがお手本だと思うんですけど。

  • 「ハチとミツ」


昔のロックが持っていたフシダラな感じがうまく出てる曲。

50年代のロックンロールには良く使われていたヒーカップ(しゃっくり)唱法を駆使しています。

  • 「星ふたつ」


サイケデリックロックバラードとでもいえばいいのか。ほんと最高ですねこの曲。ずっと聴いていられる。

ライブ音源を先に聴いたんですけどそっちの方が良かったりします。

  • 「ミーのカー」


表題曲。この長さをこのシンプルな編成で聴かせるっていうのはやっぱり凄いです。

54位 加藤和彦『あの頃、マリー・ローランサン』1983年


公私共にパートナーであった安井かずみの作詞と今までの人脈を駆使して作り上げた、音も詩もスタイリッシュな群像劇。

一冊の優れた短編集を読み終えた時の様な満足感が得られる一枚。

この上品さはもちろんその詩作と確かな技術を持ったミュージシャンの丁寧かつ熱のこもった演奏によって支えられてるのは確かなのですが、最も重要なエッセンスは矢張り本人の声の特徴だと思います。独特の柔らかでちょっと揺れてて鼻にかかった様な歌声は何処となく貴族性がありますね。

そういう意味では所謂「ロック」には不向きな声質で、その声の特徴については本人も自覚していたのか、ミカバントではコーラスを重ねたり、ミカが歌うことでそうした弱点を回避していた様な節がありますね。しかし本作は加藤さんの歌声に実にマッチした内容でピタリとはまった感が実に気持ちがよいです。

  • 「あの頃、マリー・ローランサン」


お洒落というよりなんか粋と言いたい。贅沢で豊かな生活が描かれている。

  • 「愛したのが百年目」


このアルバムで1番好きな曲。言葉のセンスが爆発している。消えたガールフレンドの人物像がビビットに浮かんでくる。豪華な面子による聴きごたえたっぷりの演奏も相まって素晴らしい。曲調に不釣り合いに歪んだ高中正義のギターソロも格好良い。

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53位 Blankey Jet City『BANG!』1992年


土屋昌巳と初めてタッグを組み、代表曲「冬のセーター」「ディズニーランドへ」を収録した傑作2nd。これぞブランキーという音楽性、世界観を確立した記念すべきアルバム。

  • 「小麦色の斜面」

この曲だけ「新宿」っていう単語が出てきてもの凄い違和感でした。バンドのコンセプト自体がジェット・シティという架空の街の話を歌うというものでしたから。新宿で想像力のカプセルを飲み込んでそんな街を夢想してるって事なんでしょうが。

  • 「冬のセーター」

モデルガンを握り締めて
テレビに向かって引き金を引く
それにもかかわらずニュースキャスターは
全国に向かって喋り続けた

という歌いだしなのですが、サビでいきなりおばあちゃんの編んでくれたセーターの話になります。

なんとなく井上陽水の「氷の世界」を連想しますね。直接的な影響はなさそうですけど、どちらも混沌、殺伐とした現代社会に対しての個人の無力さを歌っている気がします。それがどちらも「寒さ」と重ねあわされている。

「氷の世界」では主人公はとくに解決策や対処策を持たずに、その状況を逆に楽しもうとするようなやけっぱちさがあるのですが、「冬のセーター」では「おばあちゃんの編んでくれたセーター」を着る必要があると言い切っているんですね、それは人と人のぬくもりだったりつながりだったりするのでしょう。

そうやって言葉にしてしまうとなんとなく白々しいんですけど、「おばあちゃんの編んでくれたセーター」というと詩的に響きます。

  • 「ディズニーランドへ」

ノイローゼになってしまった友人。その友人がディズニーランドに行きたいといっていて、歌の主人公も快諾するのですが、本当はその友人と一緒にいるのが恥ずかしいから行きたくないという歌。本来声を大にしていうべき事ではない事、隠しておきたい不都合な真実がサビで堂々と歌われます。それを赤裸々に明かして提示する曲。でもその裏には友人に対して何にもできない悲しみが感じられます。

ディズニーランドは「ノイローゼになった友人」のようなものが存在しない、又は隠蔽された夢の国で、友人がそこにたどり着けないというのは象徴的。

そう言った意味でも巧みな詩作だと思います。

52位 Cornelius 『Point』2001年


ひたすら気持ちの良い音を追求して作り上げられたsimpleかつ先鋭的な楽曲群が耳に心地良い名盤。ここ二三年で急にポピュラーになってきたASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)のある意味はしりですね。

コーネリアスこと小山田圭吾が自分のトレードマークと言える音楽性を発見したタターニングポイントとなるアルバムだし最高傑作だと思います。

それまでのコーネリアスの音楽は音のコラージュやサンプリング的手法で理想的世界を構築していくのがメインでした。が、本作ではそのアプローチをかえて一つ一つの音の面白さやクラリティを追求し、それを組み合わせて心地よい音楽を作るという手法に変わりました。

そういう編集感覚を駆使するという意味では変わってないのかもしれませんが、結果出来上がった音楽はいままでの作品に比べるとミニマルでシンプル、しかし芳醇な世界になっています。

これ以降のコーネリアスの音楽は本作の手法を更に推し進めたり、先鋭化したものだと思うので、かなり重要な作品かと。

  • 「Smoke」


ギターという楽器の面白さを最大限活かした曲。「ギターを弾いた」というよりはギターが出すことのできる面白い音を、一つ方向性を定めてサンプリングして面白い曲にしたてたという感じです。

このアルバム以降ギタリストしてのコーネリアスっていう評価軸が出てきたと思います。それがYMO再結成のツアーメンバーへの起用につながったのかなと。

  • 「Drop」


「水の戯れ」ですね。

水が洗面台に溜まっていく音でしょうか。ずっとバックに水の音がながれてその上で楽曲が展開していきます。

これも「Smoke」と発送は一緒で、水の気持ちいのいい音を色々と集めて一曲作ってみようという実験ですよね。何かが水に落下する音や、水滴がポチョンと落ちる音、水をぶくぶく言わせる音などが登場します。ちゃんとそれがポップで聴きやすいポップになっているところがミソです。耳に心地よい音を集めているというのも聴きやすさの一因かと。

  • 「I hate hate」


小山田さんのメタル好きが爆発したような曲。

まあそういう嗜好は前々作の『69/96』の直接的なサンプリング、リフの拝借であからさまなんですけど、この曲はメタルやハードロックの最も攻撃的な部分を分解してパーツにしたものを組み合わせて凶悪なロックチューンを作ってやろうという試みだと思います。

カッコいいス。

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51位 Pizzicato Five 『女性上位時代』1991年


野宮真貴参加後の初フルアルバム。映画、音楽、ポップカルチャー。あらゆる引用をちりばめて作り上げられた小洒落てて生意気でクールなアルバム。渋谷系と聞いて自分が真っ先に連想するアルバムがこれ。

  • 「私のすべて」


一曲目のインタビューで「なんかイラッとするな」思わせておいて、この歌詞の内容ですよ。してやられます。映画音楽っぽい演奏もクール。

  • 「お早よう」

ブレイクビーツが気持ちいい。「お早う」でもなくて「おはよう」でもなく「お早よう」なのは何故か?小津映画だろうか。

  • 「大人になりましょう」

コレはドキッとする歌詞。

ロックやパンクでは、物分りのいい大人なんかなるものか、というメッセージはありふれていますが、「大人になりましょう」ってメッセージはなかなか無かったと思います。

リアルタイムで聴いてた人は「やられたー」って思ったんじゃ無いでしょうか。

スライ・ストーンの”Family Affair” とは、コレまた鉄板のサンプリングネタをつかっています。

  • 「クールの誕生」

タイトルはマイルスのデビュー作から拝借。タイトルから考えられた歌詞なんでしょうか。

「愛してるっていえないなんて、愛して無いのと一緒」。

ドキッとした男性諸君はちゃんと言おう(笑)。

  • 「パーティー」

細野晴臣のカバー。本人を引っ張り出してきて贅沢な使い方をしている笑。

こういうひねくれたところが好きです。

歌詞、メロディーを流石に少し変えていますが、まるでオリジナルの様にピチカートらしい曲に仕上がっているのは流石。



まとめ アルバムランキングの限界とロンバケ順位低すぎ問題

58位 Base Ball Bear 『バンドBについて』。限定品だし、ミニアルバムだし、普通はこういうランキングには入って来ないんですが、当時衝撃を受けたのでそのドキュメントとしてランクインさせて順位づけしました。

57位 大滝詠一『A LONG VACATION』。これは順位低すぎるだろうとおもった人も多いのでは?

『風街ろまん』も『ロンバケ』も軸は「松本隆」って感じなんですよね。大滝さんのユーモラスな歌詞が好きなので『ロンバケ』はその点寂しいんです。

大滝さんの声はやっぱりどこかユーモアを内包していると思うので、その持ち味が活かし切れてない様な感じもしますし。

次作の『Each Time』は『ロンバケ』の延長線上にあって更にユーモアが後退していて、余り聴けずにいますね。

あとは「指切り」みたいな「怖い」曲、凄みを感じる曲のボーカルも本当に似合うとおもうんですよ。『ロンバケ』以降そうした曲が封印されてしまったような感じがあるので実にもったいないですね。

ゆらゆら帝国はもっと順位高くても良かったのですが、同時期のライブの音源とか聴いちゃうとスタジオ盤が物足りなく感じてしまい、順位が少し下がりました。

56位 Number Girl『シブヤROCKTRANSFORMED状態』も同じ現象がおきています。当初はもっと高い順位を想定していたのですが、いざ聴きなおしてみると、他の最高なライブ音源が頭をよぎり…、「これよりもっといいライブ音源あるな…」とか思ってしまい順位が下がってしまいました。

なので二組ともアーティストとしてはもっと好きなんですけど、この様な順位になりました。アルバムベースのランキングの限界があからさまになった2枚でしたね。

51位 Pizzicato Five 『女性上位時代』。これもこの文章書いてて順位低いなと後悔しています。結構完璧で今回のランキングの中でも完成度としては本当に群を抜いてるとおもうんですけど、なんででしょうね。

ちょっとクールで冷静すぎるのかも知れないですね。もっと熱量が欲しかったのかも。

まあ次回やるとしたら確実に30位以内に入れたいです。

50位から41位に続きます。

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