邦楽アルバムベスト100 ~50位から41位~

いよいよここから後半戦。50位から41位の発表です。

こういったアルバムベストランキングの常連が出てきそうなころあいですが、意外と定番アルバムと当サイトらしい独自のチョイスが入り混じった50位から41位になっています。

80年代後半から90年代前半に偏っていた60位から51位とはちがって発表年もバラけています。

邦楽アルバムベスト100 ~100位から91位~
邦楽アルバムベスト100 ~90位から81位~
邦楽アルバムベスト100 ~80位から71位~
邦楽アルバムベスト100 ~70位から61位~
邦楽アルバムベスト100 ~60位から51位~
邦楽アルバムベスト100 ~40位から31位~
邦楽アルバムベスト100 ~30位から21位~
邦楽アルバムベスト100 ~20位から11位~
邦楽アルバムベスト100 ~10位から1位~



50位 南佳孝『シルクスクリーン』1981年


デビュー作『摩天楼のヒロイン』が名盤として推される事が多いですが、僕は断然こっち派です。代表作「I want you」を筆頭に物語性の高い良質なポップスが詰め込まれた、隙がなく完成度の高い名盤。童話的でどこか柔らかなダンディズムが独特で引き込まれます。

歌謡曲にしては洗練されすぎるし、シティポップと形容するにはちょっと野暮ったさもあるんですよ。でもそれがなんか心地よくてツボなんですよね。

松本隆さんとのコンビというと大滝詠一さんですが、南佳孝✖️松本隆のコンビも最高です。個人的にはロンバケと同じくらい評価されて欲しいです。また大村憲司、今剛、鈴木茂と、参加ギタリストも超豪華です。

  • 「スローなブギにしてくれ(I WANT YOU)」


同名映画の主題歌。イントロとかブルースっぽいエンディングとか、最後のサビ前の転調とか、ポップスの色んなクリシェを使用して作られた実に王道感のある曲。本作で一番有名な曲。

  • 「そして…(ONE FOR JOHN)」


ジョン・レノンの死について歌った曲。ジョンが暗殺されたのが80年の末のことですから、事件があってから間もないタイミングで作られたとみていいでしょう…。

 

49位 Chara 『Sweet』1991年


様々な表情を見せる演劇的な歌唱法とリズムを重視した曲作りが見事にハマったすんごい気持ちいいデビュー作。プリンスや岡村靖幸が好きで未聴の方は是非!隠れた名盤だと思います。

Charaの魅力はそのハスキーで可愛らしい声と、それを活かして様々な声色を聴かせる演劇的でリズミカルなボーカルかと。このアルバムではそれがポップな方向性に振り切れている感じですね。逆にいうとより複雑な音楽性を見せるもっと後アルバムのファンは物足りなさを感じるかも知れないですね。

  • 「Rainbow Gossip」


一曲目。名詞かわりの一曲として相応しく、魅力が爆発した一曲。囁く様に歌ってみたり、声を張り上げて歌ったり、シャウトしたり、セリフを入れてみたり、様々な歌い方、表現が楽しめる一曲。

コロコロと変わるその様は実にポップでスリリング。それでいてバラバラな感じは全くせずに統一感があります。

この一曲で引き込まれてファンになった方も多いのでは。Sly and the Family Stoneの”Family Affair”をサンプリングしていますね。

  • 「Heaven」


1stシングル。PVがYouTubeにあがってます。これは当時結構衝撃的だったんじゃないでしょうか。

だんだん顔のアップになっていくシンプルなPVですけど、この構成で画に耐えうる人ってなかなかいないです。しかも新人…。最初からオーラが半端ないですね。

  • 「Sweet」


後にアルバムから2ndシングルとして発表された曲。これもPVがあるので是非見て欲しいです。

Charaの魅力たっぷりの素晴らしい出来。しかしこの歌もそうですし、「Heaven」に出てくる人もそうですが、相当やんちゃな彼氏の歌が多いですね…。



48位 Syrup16g 『Free Throw』1999年


ファーストアルバム。ファーストアルバムはみんな出すからっていうのも勿論あるんですけど、このランキングファーストアルバム率高い気がします。

自分が抱えてるモヤモヤや問題を適切な形で代わりに表現されてるものを摂取しないとやりきれなくなる時ってないでしょうか。そういう救いがシロップにはあるし、何度も聴いてしまう理由なんでしょうね。

  • 「翌日」


コーラスが印象的なギターサウンドで始まる一曲目。U2みたいな爽やかなメロとサウンドなのにこの暗さはなんなのでしょう笑。歌い方やボーカルの音量低めなのもありますね。

この曲に関しては何のことを歌っているのか今まであんまり考えたこと無かったのですが、解釈しようとしてもわかりそうで分からないですね…。

  • 「明日を落としても」

つらい事ばかりで
心も枯れて
あきらめるのにも慣れて し
たいことも無くて
する気も無いなら
無理して生きてる事も無い

「こういう曲があるから逆に生きれる」みたいな事ないでしょうか。「そういう感情も持ってていいんだ」って言う肯定感が得られるからかも知れません。

Syrup16g / FREE Throw [CD]
created by Rinker
¥1,368 (2020/02/28 17:12:52時点 楽天市場調べ-詳細)

47位 尾崎豊『十七歳の地図』1983年


デビュー作。対「大人」の構図を待つ10代の反抗の音楽として捉えてしまうのは実に勿体ない。本当はもっと幅広いテーマを持っているし何よりこれらの曲を十代で書き上げたというのが恐ろしいですね…

プロデューサーの須藤晃、デザインの田島照久らの大人たちによる演出のお陰で、今でも割とフレッシュに聴けるというのはあると思います。

基本的にど演歌、フォーク的な泥臭さを持ってるんだけど、英語をあしらったつるんとした未来的なアートワークや音処理などのテコ入れのお陰でだいぶ古臭さが薄まっているかと。

編曲はブルース・スプリングステーンみたいなコテコテのロックアレンジなんですけど、割とクリアな泥臭さを排した80年代っぽい音処理で、80年代っぽさを内包している2010年代でも聴き易いとおもいます。

  • 「街の風景」


1曲目。曲を作り始めたころぐらいからある曲で、本人も多分気に入っているという感じがします。

尾崎豊の歌詞にはこの曲に限らず、街の風景が描かれていて、そうした都市の描写、都市の風景、暮らしのなかで人々が感じることを歌にするのが上手いなぁと。そんなわけで街を散歩しながら聴いたりすると結構ぐっとくることが多いです。

是非一度そういう視点で尾崎豊の歌を味わっていただきたいですね。

  • 「I Love You」


これはもうほとんど歌詞は四畳半フォークとか演歌的世界観だと思うんですよ。英語タイトルだったりアレンジだったりでそう見えてないだけで。

こういう世界観は本人がこどもの時からコピーしてたフォークソングからきていそうですね。かぐや姫の「神田川」とかそういう世界。それの84年版です。

  • 「15の夜」


色んなところでネタにされたり、尾崎=反抗する十代のシンボルみたいなレッテル付けに利用された曲。正直あんまり聴いてないですね…。

仮タイトル「無免で…」「無免許」。こういうプロデュースが介する前の作品のたたずまいとかを知りたいし、音源とか聴いてみたいです。

歌詞にはつっこみどころも多いんですけど、展開はドラマチックですし、やっぱり上手です。

尾崎豊/十七歳の地図[Blu-spec CD2]
created by Rinker
¥2,701 (2020/02/28 17:12:52時点 楽天市場調べ-詳細)




46位 真島昌利『夏のぬけがら』1989年


ブルーハーツの活動と並行して作られたソロ一作目。パンクではなくフォークロック的な作風でファンは肩透かしをくらったかもしれません。が、詩、曲共にブルーハーツに勝るとも劣らずの1枚。あんまり人に教えずに独り占めして大事に聴きたくなるような名盤。

このアルバムの夏っぽい側面についてはこちらの記事からどうぞ。

  • 「クレヨン」

創作についての歌と僕は解釈しました。

「童心に帰って「自由」に表現しようとする事は今では何と難しい事だろう。 何にも考えずにひたすら子供がクレヨンを操るように表現できたらなぁ」という事かと。

はっぴいえんどに「空いろのくれよん」という曲がありますが、それも似たようなテーマを持った曲だと思います。

  • 「さよならビリー・ザ・キッド」

誰にも憧れていた友達がいて、その友達が「普通」になって、生活にくたびれていくのを見た事があると思います。 この曲もそんな切なさをたたえた歌。

今はここで歌われている「普通」が難しくなっている時代でもありますが…。

  • 「カローラに乗って」

小沢健二さんの「カローラIIに乗って」と比較してみると面白いかも知れません。

  • 「アンダルシアに憧れて」

話自体は冷静に聴いたら良くあるもので、オチも大体予想できてしまうのですが、ぐいぐい引き込まれてしまう。『カリートへの道』というギャング映画がありますが、これはその音楽版ですね。

夏のぬけがら [ 真島昌利 ]
created by Rinker
¥2,989 (2020/02/28 17:12:52時点 楽天市場調べ-詳細)

45位 Pizzicato Five『さ・え・ら ジャポン çà et là du japon』2001年


スパークスや松崎しげる等、多彩なゲストを迎えて制作された大団円というべきラストアルバム。「日本」をテーマに、日本文化、世界で活躍する日本人、「君が代」、はっぴいえんど、ポケモンまで飛び出す一大絵巻。

  • 「Nonstop To Tokyo」

松崎しげるをゲストに迎えた二曲目。松崎さんの歌をちゃんと聴いたのは実はコレが初めてだった…。

  • 「君が代」

お洒落なジャズっぽいアレンジで聴かせる「国家」。

アルバムタイトル通り日本をテーマにしているんだけど、思いっきりジャケットには日の丸の部分に「東京」って書いてある。東京をテーマにした楽曲が彼らには沢山あって、やっぱりコアな部分に東京がある。それを今回も高らかに宣言したようなところがあります。

ピチカートはある意味、東京ローカルなユニット(またはバンド)だったとおもいます。

  • 「現代人」

現代人なら〜するのが当たり前です
現代人なら当然ですよねー

というような歌詞。もちろん痛烈な皮肉であり、聴いてるうちに現代人ってなんだって言う感覚に。

  • 「アメリカでは」


詩のパターンが「現代人」と同じ構造ですので、オリジナルっぽく見えますが、実はカバー。

もともとはフランキー堺主演の1964年の映画『君も出世ができる』の挿入歌。なんと作詞・谷川俊太郎、作曲・黛敏郎という豪華さです。

もともとの曲も雪村いづみさんの歌唱ですが、ここでも本人に歌ってもらっています。ピチカートにはこういうカバーパターンも多いですね。本人を呼んできて採録するという。

  • 「キモノ」

スパークスをゲストにこのタイトル笑。スパークスの代表作といえばアルバム『キモノ・マイ・ハウス』。意図は明確です。

ピチカートのアルバムってある程度の予備知識を必要とするというか、背景を色々知ってるとより楽しいです。

  • 「ポケモン言えるかな」

当時既に海外でも人気だったポケモンを日本を代表するものとして取り入れるセンスは流石。既に発表されていたポケモンのキャラを羅列していく歌ですが、これにピチカートが参戦。

  • 「愛餓を」


原曲は言わずと知れた、はっぴいえんどの名盤『風街ろまん』の最後の曲。

最初期の日本語ロックであり、その方向づけをしたと言っても過言ではないバンドの、しかも「五十音」を「あ」から読み上げた歌詞の曲を、ブラジルの音楽であるボサノバ調、またはフレンチポップっぽいアレンジで、フランス人のクレモンティーヌに歌わせる…。

その手法、見せ方など全てがピチカートを象徴している様ですね。ラストアルバムの最後の曲にこの曲をこのアレンジにとは実にピチカートらしく、これ以上ない終わり方だと思います。



44位 鈴木慶一とムーンライダーズ『火の玉ボーイ』1976年


「鈴木慶一とムーンライダーズ」名義になっていますが、実質ムーンライダーズのデビュー作。

後のニューウェーブ色全開のひねくれた、やもすればとっつきにくさもある作品よりは幾分かストレートにポップな作風。しかし、多彩な音楽性はすでに健在でして、実にさまざまなアイデアを一曲に盛り込んでくるところはやっぱりライダーズだなと思います。

鈴木慶一さんの歌唱がコレ以降のライダーズ作品よりもひねくれて無くて個人的には好み。

のちのちあからさまになっていきますが、映画好きのメンバーらしく、個々の楽曲の物語性はとても強いですね。

  • 「あの娘のラブレター」


一曲目にふさわしいアップテンポでグッと引き込まれる楽しいナンバー。イントロが「in the mood」っぽい。

曲の間奏ではアメリカの有名なラジオDJ、ウルフマン・ジャックのモノマネが入ります。これが結構似ている笑。

トッド・ラングレンもウルフマン・ジャックにささげる曲を作っていたぐらいですし、やはり相当存在感のあるラジオDJだったんですね。

  • 「スカンピン」


3拍子のロマンチックなバラード。本人たちが好む所のマニアックな音楽性をキャリアを通して貫き続け、ある種売れることを拒否してきた様なムーンライダーズの姿に重なります。

  • 「酔いどれダンスミュージック」


やはり普通のバンドにはない豊かなアンサンブルが魅力ですね。個々のメンバーもそれぞれソロやCM、映画、アニメの音楽などでで活躍したりアルバムをつくったり出来る実力派揃いです。

43位 Perfume 『GAME』2008年


いまや国民的なポップアイコンといっても差し支えのないPerfumeの大ブレイク作にしてデビューアルバム。

YMO以来のテクノアーティストオリコン1位の快挙を成し遂げた作品。

お茶の間にも浸透したテクノアーティストってYMO以外で、パッと思いつくのは電気グルーヴなんですけど、最大のヒット作『A』はオリコン3位だったんですね。

  • 「ポリリズム」


ブレイクのきっかけになった名曲。今聴くとアルバムの他の曲に比べて手探りな感じがあってちょっと浮いてる感じがします。ちょっとローカルアイドル時代を引きずっているような。

  • 「チョコレイト・ディスコ」


なんだかんだでこの曲を初期の方でヒットさせといたのは戦略的に成功だったのかなと。毎年2月に街で絶対にかかりますしね。

  • 「Puppy Love」


この曲だけシンセポップ、テクノ系のアレンジではなくベースやドラム、ギターが鳴ってたりして最初はバンドっぽいアレンジになってますね。

昔このアルバムを初めて聴いた時、このアレンジでほっとしたのをよく覚えてて、やっぱりバンドサウンドに相当調教されてるんだなと思いました。

puppy loveは、幼い恋とかそういう意味。小学生同士の淡い恋愛模様っぽいほっこりする曲。

  • 「Take me Take me」


歌もほとんどなく、本作で1番ハードなテクノチューン。テクノポップというよりかはもうエレクトロニカという形容がすっきりする曲。

ならばこれをPerfumeでやる必要があるのか、となるんですけど、ありありなんですね、これが。

Take me Take me, Take me tonightとそれだけをシンプルにくりかえした歌詞。直訳すると、「連れてって、連れて行って今夜」というような意味になります。

たったこれだけなんですけど、メロディーとか歌い方の情感で、かえっていろんなストーリーが浮き上がってきます。そのストーリー性の浮き上がり方っていうのはやはりPerfumeだからこそ豊かだという気がしますね。

GAME [通常盤] / Perfume
created by Rinker
¥2,786 (2020/02/28 17:12:52時点 楽天市場調べ-詳細)




42位 高田渡『ごあいさつ』1971年


日本のフォークに燦然と輝く名盤。日本現代詩と自作詩を伝統的なフォークソングにのせて、自身のスタイルを確立したその詩情、佇まいは2019年にこだまする様に胸を打つ。

高田さんがタカダワタル的になったアルバム。戦後から当時にかけての人々の暮らしをユーモアや皮肉を交えて伝えるドキュメントでもあります。

全編編曲は元ジャックスの早川義夫。

  • 「ごあいさつ」

谷川俊太郎の詩に歌をつけたオープニング。日本人のまわりくどい挨拶やこそあど言葉だけで成立する奇妙な会話をユーモラスに描いた小品。鎮座DOPENESSがそのまま自身のアルバムの1曲目でカバーしていた。

  • 「値上げ」

歌詞は有馬敲(ありま たかし)の詩から。値上げに対して反発がない様に、段階的に受け入れさせていくという、いかにも日本っぽいですね…。

  • 「コーヒーブルース」

「三条へいかなくちゃ 三条堺町のイノダっていうコーヒー屋へね」。

このイノダコーヒーは京都の三条にいまでもあるらしいので、ファンとしてはいつかいってみたいです。

  • 「銭がなけりゃ」

「住むなら青山にきまってるさ 銭があればね」
上京ソング。東京の生活に金がかかるのは昔から同じらしい…。

  • 「おなじみの短い手紙」

高田さんの編集感覚というか、素材をどう楽曲に調理していくかがよくわかる興味深い一曲。

主人公のもとに届く1枚の手紙。それは主人公にいなくなってほしい、死を望む様な簡潔な内容だった、というような歌詞。日本人としては(とくに71年当時はもっと生々しくそうでしょう)徴兵の赤紙を連想せずにはいられない。

僕もストレートにそうおもっていました。しかしこの詩は実はアメリカの詩人ラングストン・ヒューズのものなのです。原作はLITTLE OLD LETTERというタイトル。で、原作も徴兵制の詩なのかなと思うじゃないですか。実は違うんですね。

”I never felt so lonesome Since I was born black.” 「これほどまでに孤独を感じたことはなかった 黒人としてうまれてきてから」という一説が原詩にはあります。

つまり元の詩は人種差別の嫌がらせの手紙についての詩だったんですね。それを問題の一行を削って、「赤紙」の歌と読めるように編集したんでしょう。

高田渡 タカダワタル / ごあいさつ 【Hi Quality CD】
created by Rinker
¥1,720 (2020/02/28 17:25:08時点 楽天市場調べ-詳細)

41位 佐野元春『VISITORS』1984年


渡米し、ニューヨークでの生活を反映させ、それまでのブルース・スプリングスティーンばりのロックンロールから、ヒップホップの手法を取り入れ大胆な方向転換を見せた4作目。

リズムにどう言葉をのせるか、どんな言葉をのせるかによりフォーカスすることで、歌詞から詩により近づいていった作品。

  • 「TONIGHT」


このアルバムで1番聴きやすい曲。今までの路線に1番近いポップでキャッチーなロックナンバー。最初はこの曲がアルバムのとっかかりになるが、アルバム全体に魅せられるに連れて徐々に物足りなくなってくる気も…。

  • 「COMPLICATION SHAKEDOWN」


YMOとのコラボでお馴染みのスネークマン・ショーが、1981年の彼らのアルバムの曲でもう「咲坂と桃内のごきげんいかがワン・ツゥ・スリー」というラップっぽいことは実はやってたりするのですが、一応この曲が日本で最初のラップ、ヒップポップを取り入れた曲と言うことになっていますね。ヒット曲としてチャートに出てきたことを鑑みれはたしかにそうだといえると思います。あの「俺ら東京さ行ぐだ」より半年ぐらい早いです。しかしクラッシュやブロンディーが八十年代初頭には既にラップを取り入れた曲をやっている事を鑑みれば、邦楽ロック界の反応がこれが1番最初というのは遅い気もします。キングギドラの登場以降のがちがちに韻を踏むスタイルが主流の日本のヒップホップの流れからすると、全然韻を踏んでいないように思えるこの曲が、ヒップホップかといわれても正直ピンとこないでしょうが、この当時は韻を踏むこと自体がそれほど重要視されていなかったんでしょうね。それに韻を固く踏むことだけがラップでもないですしね。

  • 「SUNDAY MORNING BLUE」


ジョン・レノンについて歌った曲。当時は暗殺から3年ちょっとでした。このアルバムはこの曲に象徴されるようにピアノやキーボードのリフで引っ張る曲が多いです。間奏部分の転調が気持ちいい。爽やかなサウンドにうっすらと憂鬱と悲しみが漂います。

  • 「VISITORS」


本作のハイライト。佐野さんの最高傑作だと思います。ヒップホップが、やりたかった訳ではなく、詩をきちんと伝えるのに便利なフォーマットだったと言う感じ。実際ポエトリーリーディングとラップと歌からそれぞれ等しい距離にあるような歌唱、曲だと思います。

VISITORS(Blu-spec CD2) [ 佐野元春 ]
created by Rinker
¥1,980 (2020/02/28 17:16:46時点 楽天市場調べ-詳細)




まとめ

Syrup16g 『Free Throw』。シロップはギリギリまでランキングに入ってませんでした。でも一時期めちゃくちゃ聴いたてたのに入らないのは何処かおかしいから、「入れないと」という事で、じゃあどのアルバムってことで非常に迷いましたが、自分が一番聴いてるのがこのアルバムだったので『Free Throw』を選びました。

シロップの代表作でこれをあげる人は少ないだろうし、ましてやこういうランキングにはおそらく入らなそうなアルバムなので、やはりこのランキングはパーソナルなものなんだな、と痛感させるようなセレクトでした。

47位 尾崎豊『十七歳の地図』。尾崎豊は十代に発表した3枚のうちどれにしようか結構悩みました。かといって2枚以上入れるのも何か違うと思ったので入れるなら一枚で、そのアルバムで順位をつけようと。

ですのでこのアルバムが気に入った方は他の2枚もきっと気にいると思います。

41位 佐野元春『Visitors』は初めて聴いた時全然良くない、とっつきにくいアルバムだと思いました。元春さんのそれまでのアルバムで聴ける様なポップで格好いいロックを期待していたから。

あとはヒップホップとして聴くにしても韻を踏むことを重視したものではないラップに違和感を感じ中々慣れるのに時間がかかりましたね。

でも徐々にアルバムの放つ詩やムードに魅せられ気がつけば最高傑作と思うまでに…。

40位から31位に続きます。

タイトルとURLをコピーしました