連載小説 リバーポートソング 第二話 ベランダに出るとそこに見えるのは一面の墓地だった。僕達はその墓地が好きだった。 【第一話はここから】 【あらすじと今までのお話一覧】 柳の部屋は2階の一番奥の角部屋だった。下には誰もすんでいなかった。隣は朝早く出て行って、夜遅くに帰ってくる、いるのかいないのかわからないぐらい静かに暮らしている社会人の男... 2020.06.22 連載小説
連載小説 音楽連載小説『リバーポートソング』第一話 W3は柳のバンドだった。少なくとも僕にとってはずっとそうだった。 W3(ワンダースリー)は手塚治虫の漫画から取った。スリーピースだったし、柳の本棚にあったから。けれど、人から聞かれたときはWinslow Homer、Winsor Mccay、William Shakespeare、三人の頭文字からとった... 2020.06.19 連載小説